日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

税理士の誇りまで売るな!

2006-10-01 | 良い税理士・悪い税理士
ショッキングなことが起きました。
昨夜電話でセカンドオピニオンの申し込みがあった社長との面談での出来事です。

資金繰りができない!
今後どのように事業を展開すれば良いかわからない。
節税のポイントを教えて欲しい。
このようなことが昨夜のお電話で相談事項としてお話がありました。

約束の時間きっかりに来社された社長。
いかにも若い好青年といった雰囲気です。
名刺交換も終えいざ本題に入りました。

先ずは定款を見せてもらいました。

ガーン!
100%融資対象にはなり得ない業種が会社目的になっています。
「どうしてこんな目的の記載の仕方をしたんですか?」と私
「今一番興味があるから最初に入れました。」と社長
「こんな目的の記載方法じゃ融資なんて何年事業をやってもできませんよ。」と私
「えっ!そうなんですか?誰もだめだと言わなかったから目的にしました。」と社長

ここまでのやり取りでお分かりの通り
社長自身が若く、社会慣れしていないこともあり
経営における「真のブレーン」が必要な状態です。

にも拘らず、このような目的で会社設立・・・。

「社長、税務関係の届出を見せてください。」と私
書類に目を通すと
良く知っている○○先生のサイン(やだな~、良く知っている税理士さんだと思いながら)

「こんな感じですけど・・・。」と数枚の届出書類を見せてくれる社長
「これで全てですか?」と私
「はい、これで全てです。」と社長

オイオイ届出の足りない書類だらけジャン!!
○○先生!ちゃんと相談に乗ってあげてくださいよ!!
正直、呆れるやら腹が立つやらやる方ない気持ちで一杯になりました。

役員報酬制度の改正の話
消費税の話
経営ということ自体の話

○○先生!
たかだか数万円の月次報酬のために、
お客様を追い込むようなことをしないでください!
あなたは税理士としての誇りまで売ってしまったのですか!!

私が甘いのかもしれません。
しかし、法人化してはいけない者を法人化させるのは間違っています。

昨年、せっかく設立した会社さんですが
一年も持たせずに清算していただいた会社が2社あります。
現在進行形で清算中の会社も何社かあります。
これは、我々税理士が法の専門家として、
経営の専門家として
人生の先輩として出来得る最大の優しさだと思っています。
事業を継続させることにより被害者が拡大することがわかっているのに
それでも報酬のために事業継続させることはしてはいけないことなのです。

我々が売って良いのは
税の情報です。
会計の知識です。
経営のノウハウです。
安心感です。
自分の魂まで売ってしまうと
付いてきてくれている企業の方々に申し訳が立ちません。

またまた熱くなってしまったきらいがあります。
自己反省、自己反省・・・っと。

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セカンドオピニオンサービス

2006-10-01 | 税金・節税・資金繰り
第二の意見とも言えるサービスです。
元来、かかりつけのお医者様の診察や治療方針が正しいかどうか
他のお医者様に意見を求めることからきています。

私は税理士業務にこのセカンドオピニオンサービスを設けていますが
通常は金融機関経由で相談が来ることが多いのが実情で
なかなか直接その打診が有ることはありません。

しかし、昨夜その打診がありました。
弊社ホームページを見て思い切って電話をして来て下さいました。

現在顧問をお願いしている税理士さんが
融資相談に応じきれないし、また説明も少ないといいます。

資金繰りについて、電話で10分ほどお話をしましたが
結局は明日(正確には今日)お会いすることになりました。

従来であれば、資金繰りが苦しいときでも
顧問税理士に相談して埒が明かないときはそのまま諦めていたようですが
現代は顧客側の事情も違ってきていることが明確になりました。

セカンドオピニオンサービスは、税理士会においては
まだまだ実施している事務所が少ないサービスですが、
今後もお役に立てるよう継続していきたいと思っています。
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