日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

御巣鷹が泣いている

2006-08-14 | 危機管理
今朝東京を中心に139万戸が停電したという。
市場二番目の大停電だそうだ。

原因は船舶上のクレーンが送電線を傷つけたことによるという。
一本の本線の近くに予備の送電線があり、
間髪入れずにクレーンが双方を傷つけたのだという。

今から21年前の日航の事故は何だったのだろうか。
あの事故は、我々にたくさんの教訓を与えてくれたのではなかったのだろうか?
ただかわいそうだとか運が悪かったでは済まされない多くのものを教えてもらったはずなのに、
航空機とは違うからといって、我々の命にとって大切なインフラの整備がされておらず、
御巣鷹山に500余名の尊い命を奪われた教訓がここにも活かされていなかったと言えるような気がする。

日航機墜落の原因は圧力隔壁の金属疲労が直接原因であったとされる。
しかし、ここにもうひとつ見落としてはいけない原因があった。
それは尾翼後方の方向舵を操作するワイヤーが二本並んで設置されていたため
その二本共が圧力隔壁破壊時に同時に切断されてしまったためではなかったのか。

今回は一見、人の命に関わったものは少ないように見える。
しかし、電力で支えられている我々が、たった一台のクレーンが引き起こした事故で
何時間も動きが止められては笑い話にもならない。
信号の停止による事故は?
猛暑で倒れた人は?
病院に影響はなかったか?

たまたまお盆という時期でもある。
もう一度「いのち」そして、それを支える「インフラ」について
じっくり考えるべき時なのではないだろうか。

奇しくも「御巣鷹」「大停電」そして「終戦記念日」が重なり合い
こころを傷めてしまうのは、自分自身が気弱になっているせいだろうか。
それとも、危機管理に注意を払いたい意識の芽生えなのだろうか。
いずれにしても、教訓を活かして行きたいものだと思います。
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活かされぬ教訓

2006-08-14 | 危機管理
またまた公共施設で事故です。
つい先日埼玉県でのプール事故が起こったにもかかわらずです。
今回は、二階の可動式客席を出しておかなかったにもかかわらず
入り口のドアを施錠しておかなかったというものです。

民間企業であれば企業自体の存続にも関わることもあり慎重に施設の運営をしています。
しかし、公共施設の場合は何故か皆が無責任になってしまいます。
恐らく、自分さえ当事者にならなければ良いという思いが
どこかで綻びとなって出てしまうのだと思います。

なぜ、「もしも」ということを考えられないのでしょうか?

教育論にはしたくないのですが
ゴミをゴミと認識はするけれど
拾わないといけないもの、汚いもの、
皆の気分を悪くするものという認識が出来なくなってしまっています。

同じように大人たちもあることの認識しか
出来なくなってしまっているのかもしれません。
もう一度安全について考えてみたいものですね。
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