20日から、アメリカのシカゴで開催されている民主党の全国大会で、ハリス副大統領の次期大統領選の候補指名が確実になりつつある。当初はハリス氏に対して、批判的な勢力も存在していた。その筆頭がオバマ前大統領派だと言われていた。しかし、ハリス氏が自分の弱点であるハリススタッフの弱さを克服するために、オバマを大統領に押し上げた旧スタッフ陣を自らの陣営に取り込むことで、オバマ氏と彼を取り巻く人たちの指示を取り付け、候補指名を盤石なものにした。ハリス陣営に加わったチーム・オバマOBで特筆すべきなのは、2008年の選挙戦を指揮したデービッド・プルーフ氏で、オバマ政権では上級顧問に就いた。同じくホワイトハウス顧問で、オバマ氏の再選運動を率いたステファニー・カッター氏や元ホワイトハウスの広報ディレクター、ジェニファー・パルミエリ氏、さらに2012年に激戦区戦略を指揮したミッチ・スチュワート氏らもハリススタッフ陣に参加することになった。今は民主党の全国大会などで、テレビなどへの露出も多く、盛り上がっている最中なので、ハリスの支持率などは急上昇しているが、この熱気が冷め、本来の政策や彼女の資質などが問われ始めた時に、このスタッフ陣がどのような動きをするかに、ハリス新大統領誕生の成否がかかっているようだ。(くちなし亭、2024.08.21)
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