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ISとテロ(2015年を振り返る)

2016-01-05 11:05:33 | FP

2015年に世界を揺るがした出来事といえば、間違いなく、IS(イスラム国)とISに同調する人たちによって起こされたテロである。ISがイスラム教徒である故に、どうしても、キリスト教徒対イスラム教徒の対立のように喧伝される。そこには確かに、自由や平等という価値観の違いが対立を煽っている。1月にフランス風刺週刊紙「シャルリー・エブド」襲撃事件が発生した。実はこれがこれ以後本格化する都市型のテロ事件の発端になったのである。そもそも、「シャルリー・エブド」はイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を掲載していた。ある意味、それは自由だ。だが、片方では、それは侮辱と映った。それが暴力による応酬に発展したところが異常なのだ。デンマークでは同じくムハンマドを犬として描いたスウェーデン人画家が標的になった。そして、ISは同じ1月に日本人の湯川遥菜さん、後藤健二さんが殺害した。チュニジアのバルドー博物館で観光客を標的にした銃撃事件が発生し、日本人3人が犠牲になった。以後、クウェート、フランス、チュニジア、エジプトなど、同時多発的にいくつもの事件が発生する。タイのバンコックでも連続爆発テロ事件が起こる。イタリア南部ランペドゥーザ島南方のリビア沖で不法移民を乗せていた漁船が転覆、生存者はわずか28人、700人以上が死亡した。それからも移民船の遭難は相次ぎ、難民問題がヨーロッパで、大きな関心を呼び始めた。中東やアフリカからは欧州に殺到する難民であふれ、7月には統計開始以来初となる月間10万人もの数となった。その間、ISの勢力拡大は続き、イラク西部アンバールの要衝である州都ラマディ、さらに、シリア中部の遺跡都市パルミラを制圧された。世界遺産であるパルメラ遺跡の破壊が心配されたのである。そして、9月に、ロシアのエアバス321型旅客機がエジプトのシナイ半島で墜落し、ISを名乗るグループが犯行声明を出し、11月に、フランス・パリ中心部で連続テロ事件が発生、劇場や競技場で銃撃や爆発、120人が死亡、200人以上が負傷するという大事件が起こったのである。これを契機に、欧米とロシアによるシリア国内でのISへの空爆が活発化する。その過程で。トルコ空軍によるロシア機撃墜というおまけまでついてしまった。欧米やロシアは戦いの場を中東の一部の地域に封じ込めていたはずが、いつの間にか、自分たちの中にまで入り込み、さらには、味方同士であるはずが、思わぬ偶然で、戦争にまで発展しかねない状況にまで来てしまったのである。(2016.1.5)

Y-FP Office Japan

 

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