昨年のスポーツ界は今年のリオオリンピックを控えて、何となく、完全燃焼しない、中途半端な感じがした。確かに、なでしこジャパンはカナダのワールドカップで、準優勝に輝いたのであるが、その輝きが光り輝くほどでなかったのである。例えば、U20のAFPアジア大会での優勝などは、北朝鮮戦で、一人負傷で欠き、後半のほとんどを10人で戦い抜き、試合途中では、足をつる選手が続出する中での勝利などは、ある意味、感動を超えていたのであるが、そのような感動が足りないように感じた。それはたぶん、選手自体がワールドカップ勝利メンバーに頼りすぎて、ある程度の結果は期待出来ても、それ以上の伸びしろがない分、興奮を起こさなかったのかもしれない。ただ、なでしこジャパンでも、バレーボールでも、野球でも、新しい人たちが出てきた。セパ両リーグとも、3割、30本ホームランなど、これまでは考えられなかったことだ。田淵はホームランは打つが、打率は低かったのだ。さて、今年はリオオリンピックである。それまでの上半期に、オリンピック出場をかけて、いくつもの大会が行われる。日本はアジアにあるので、アジアの大会が中心だが、それでも、眠れぬ夜が続くかもしれない。(2016.1.9)