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今年は一段の円安か。(2016年経済展望、為替)

2016-01-14 11:28:41 | FP

為替は世界の資本の流れがどのように動くかによって決まっていくのであるが、円の、対ドル相場は、大方の予想と違うものになるかもしれない。大方の予想とは、昨年暮れにアメリカで、FRBが0金利政策から転換し、利上げを実施したことによるものである。FRBは今年も、経済状況に応じて、順次、利上げを行っていくとされるので、当然、日銀の推し進める0金利策とでは、日米の金利差が生じるし、拡大していく。そうなると、資本はアメリカへと流れるので、円安ドル高へと向かうはずだというものである。だが、年初の為替の動きは、その逆である。円高ドル安という傾向が続いている。そして、たぶん、この動きは115円あたりまで、進む可能性がある。そのからくりは両国の実質金利に影響される。実質金利とは長期金利からインフレ率を引いたものだが、これまでは圧倒的にアメリカのほうが高かった。しかし、この数年、その金利差は縮小していった。さらに、円安の効果で、日本の輸出が進み、他方、アメリカはドル高の影響で、貿易赤字が拡大したことが、両国のファンダメンタルズに差が生じ、円安の抑制と円高をもたらしたのである。もちろん、為替には、心理的な要因も加わる。いつの間にか、円はスイスフランと並んで、安全通貨と言われるようになり、資本の逃避先にもなっている。ヨーロッパなどで、テロ事件や紛争が拡大するにつれ、円は高くなる。今回の北朝鮮の核実験でも、韓国ウオンは安くなったが、円にまでは影響は受けなかったのである。(2016.1.14)

Y-FP Office Japan

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