気分を上手に利用できる天才

明日で震災から２ヶ月が過ぎる。危惧される節目の２ヶ月目である。何も起こらないことを祈る。さて、余震もだいぶ収まってきて、身体に感じる地震の数もめっきり減っている。しかし、あの地震の恐怖は私たちの心の中に残る。特に、地震が発生して、帰宅手段を奪われた人たちが、とても多かったので、その体験が沢山の人たちの口から語られているので、帰宅手段を奪われる不安が、２ヶ月たった今も、私たちの行動を縛るのである。その表れが消費行動となる。多くの人たちは買い物を近場のスーパーや近郊型の店舗にしている。電車を使って、銀座や新宿などのデパートに行くことをためらわせているのである。特に、子供を連れた家族はそうで、ゴールデンウイークも出来るだけ、遠出を避け、近間で楽しく過ごせる場所を捜した。もちろん、この結果がシャッター街の商店に人が戻ってくることにはならないのだけれど、この気分を上手に利用できる天才がいたら、人の流れを大きく変えていくきっかけになるかもしれない。

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