原発事故処理の工程表

福島原発事故処理について、多くの被災者の皆さんが、先が見えない不安を口にされる。一時避難しろといってもいつまで、避難するのか。その長さによって、私たちは自分の生活を考えなければならないと口にされる。もっともな話である。そこで、政府は工程表なるものを東京電力に作らせた。ただ、これだけの災害となると、東電だけの力では解決できないものも多くあるので、東電の工程表がいまひとつ、実行力の面で信用が出来ないところがある。そして、その工程表がアメリカやフランスの圧力で彼らの原子力政策推進のために作らされたなどという噂が飛ぶと、なおさら、不安になるのである。ただ、被災者の立場に立てば、絶対に行動目標となる工程表は必要である。場当たり的に行動して欲しくないからである。さて、私が皆様にお勧めしている家計のキャシュフロー表は皆様がたの人生の工程表のようなものである。先の見えない不安は何も、原発の被災者だけではない。通常のお仕事をされているお一人、お一人が抱えている問題なのである。人生の工程表をつくることが、いかに大事なことかは、あの原発事故処理の工程表であっても、ないとあるでは雲泥の差である。工程表さえ出来れば、その問題点はその中で考えることが出来るのである。

Y-FP Office Japan