自粛ムードのあおりを受けて

帝国データーバンクの調べによれば、今年は震災の影響を受けて、倒産する企業が増えているそうである。企業と言うのも、生物と同じく、未来永劫、その命を永らえることは出来ない。倒産と起業を繰り返している。だから、その役目を終えた企業の倒産や廃業は仕方の無いことである。しかし、今回の倒産の中に、人為的な倒産があることに、許せないものを感じる。それは世間一般の自粛ムードのあおりを受けての倒産件数が２０件にも上ることだ。政府や知事の発言が、桜祭りなどのイベントを止めさせた。祭りに使うはずだった簡易トイレなどを被災地に持っていく必要が生じた。余計な電気を使わずにしたい。などということと祭りを行うこととを分ける英知に欠けていたのだ。その結果が、この倒産件数に表れる。東北新幹線が１ヶ月で復旧したように、通常なら、１ヶ月ほどの我慢で、この嵐を乗り切れるはずだと誰もが思っていたが、それも不手際の連続で、多くの人たちが涙を流している。

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