常に甘い言葉をささやき続ける。

アメリカの、しかも富裕層の調査ではあるが、独立系のFPの評価が高まっている。独立系のFP と対峙する関係にあるのはフルサービスを提供する証券会社・銀行などの大手金融機関で、これまではこれらの会社の独壇場であった。誰もがこれらの会社を信頼してきたのである。しかし、近年、この関係が微妙に変化してきているという。顧客が主とするフアイナンス・アドバイザーに、独立系のFPを利用する人たちが着実に増えているのである。調査によると最近の１年前との比較で、大手証券会社などを利用すると答えた人は３０％から２２％へ減少し。独立系のFPを利用すると答えや人は２０％から２２％へ上昇している。１年間で、これだけの変化を見せたということは、もちろん、リーマンショックなどの影響で、大手金融機関への信頼の失墜もあるかもしれないけれど、それ以上に、世界経済全体が、一時の成長期が過ぎて、多くの人たちが保守的な資産運用に努め始めたからだと言われている。日本でもそうだが、大手の金融機関は常に、顧客に対し、甘い言葉をささやき続ける。大きなリターンが望めないときでもである。だから、顧客はそれが、自分のためではなく、金融機関自身のためにささやいていることに気づいている。こうして、顧客の多くはより信頼の厚いアドバイザーを求め始めているのである。

Y-FP Office Japan