英会話講師が逃げた。

欧米の人たちが日本にやってきて、とりあえずつく最もポピュラーな仕事は英会話の講師である。とりたてて、特殊な技術がいるわけでもなく、日本の文化も生徒との会話のなかから吸収することも出来、なによりも、日本人の向上心にも助けられて、需要は多く。収入も安定している。つまり、ニューヨークに最初にやってきた外国の人が、イエローキャブの運転手になるようなものなのである。ところが、今、彼らが日本から逃げた。震災と原発の事故の報に、彼らは日本から去ったのである。だから、日本の英会話教室や通信講座などの講師がいなくなって、運営する会社は慌てている。ついにはやりくりもつかなくなって、休業状態のところもある。かつて、倒産前の旧NOVAが講師数を極端に減らして、問題となったが、今回は経営陣の思惑とは違うところで起こった問題なのである。日本は世界一、安全な国だと言って、集まった世界からの人々が、日本は危険な国だと感じたから脱出しただけなので、彼らを非難することは出来ないが、なんともさみしい話である。

Y-FP Office Japan