極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

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原油安の一側面

2016-01-25 12:42:16 | 日記
昨今の原油安、何故こんなにも安くなったか?
精査して見ると意外な側面が見え隠れします。
何故、原油安が続いているか・・・産出国のサウジの場合、1バーレル75ドル(確か・・・)の採算ラインを切ってまで、何故減産しないのか・・・原油産出国で一番困る国は、やはりロシアで、ロシア潰しに見える側面があるように思えます。


ロシアはグローバル化(国際化)に賛成しない、自国文化を誇りにする「民族主義」の国です。世界は非民族主義のグローバル化(NOW、米国大統領等がよく口にしています。)を目指しており、民族主義は、これらの欧米等々の抵抗勢力となります。現世界には、どうしてもグローバル化をしたいと言う国を越えた人達がいると言われています。

OPEC(石油輸出国機構)が減産、原油価格は今後低迷する可能性があると言われています。原油安は大量消費国にとってメリットが大きいと言われていますが・・・
昨今の原油価格は、やはり政治的?なインパクトの方が大きいように思えます。
原油安継続で、ロシアは資源価格依存で、一時的に財政危機状態になる可能性があります。

ロシアは世界的な産油国、原油産出量は1日で約1000万バレル、世界最大の産油国の米国、サウジアラビア次ぐ産出量と言われています。ロシアの場合、これと言った輸出産業等はあまりありません、原油、天然ガス等輸出以外に外貨獲得が無いように言われています。
少し古いですが、2013年、年間約5000億ドルの輸出で約7割は石油エネルギー関連です、原油のみでも約2500億ドルと言われています。

2013年当時の原油価格は1バレル100ドル前後、(現在は30ドルを切っています。)ロシアの輸出額の3割以上が減ったことになります。年間18兆円以上の巨額損失と言われています。

現在、ロシアはクリミア問題で経済制裁を各国から受けており、結果、通貨ルーブルが暴落、クリミア問題以前、後、ルーブルの対ドル・レートは現在70%以上に減っています。
ロシアには米国等のような自由に巨額投機資金等々を用いて原油価格をコントロールできると言われる、グローバル金融市場は無いようです、どうしても外貨調達は海外市場、原油等の輸出に限定されると言われています。

現在、ロシアでは15%以上のインフレ、ロシア中央銀行は一時、政策金利を大きく引き上げるという状況まで追い込まれ、国内では生活が厳しくなっていると言われていますが、ロシア大統領プーチンは常に90%の国民の支持を得ています。何故この支持率が高いかは、自国益、国民益を考えた明白な策、国民に対し可能な限り情報開示を行っているようです。国民は政府と強い絆で結ばれており、これらの源は政府と国民の情報共有に尽きると思います。

ロシアの強みはなんと言っても、ソ連崩壊後の想像を絶する混乱経済社会の経験、この経験は逆にロシアの強い味方となったと言われています。ロシアは、今後この原油安を切り抜けると言われています。昨今では、シルアノフ財務大臣がロシア経済は最悪を脱したと発言しています。

グローバル化を目指す人達に取って、欧米に従わない民族主義のロシア・プーチン大統領は、絶対に許せない世界最大の目障りかも知れないですね。

http://jp.sputniknews.com/japanese.ruvr.ru/news/2015_03_19/283410660/、ネット上等々の資料等を使用してますが、一部意味不明文等があるかも知れませんが、プログ日記と言うことで。
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