囲碁本因坊戦が決着し、井山新本因坊が誕生した。
現在は、インターネットとテレビで対局の経過を見ることができるので、楽しみの一つになっている。
現在の日本の囲碁界は、中国、韓国に歯が立たず、対抗できるのは、張、山下、井山位で、とりわけ若い井山に期待がかかる。
山下本因坊を知ったのは、随分昔になるが、小学2年生で小学生名人を獲得し、トッププロとの指導碁に敗れ悔し涙を流したのが印象に残っている。
又、NECカップのパーティで彼と談笑したことがあり、山下を応援していた。
最初、2連敗した時は、このままズルズルと云ってしまうのではないかと心配したが、2勝2敗のタイに持ち直し、優勢の第5局を信じられないポカで失った。
ポカと云えば、藤沢秀行が有名であるが、本因坊でもこんなミスをするのだから、我々アマチュアはと思ったものだ。
ショックは大きいと思うが、第6局に勝ち、最終戦に持ち込んだ。
第3,4局での井山の粘りはすごく、トッププロ同士の対戦では、素人目にも逆転は無理と思われたが、敗れたとはいえ、驚異的な粘りを見せた。
これが、その後の山下の戦いに大きく影響したようで、少しも緩めることができず、最強の手を選び、結果的にチャンスを逃したような気がする。
それにしても、今期の本因坊戦は、過去のシリーズに記憶のない激戦続きで、素晴らしい激闘であった。
山下名人には、ひとまわり大きく成長し、来年、リターン・マッチに登場して、激闘を見せてほしいものだ。
井山新本因坊は、3冠となり、日本囲碁界をリードすることになるが、山下、張、羽根に高尾を加えた対局が楽しみである。
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