東京佼成ウインドオーケストラの演奏を聴いた。東京佼成は、日本で最も歴史のある吹奏楽団であり、中、高校での吹奏楽の経験者にとっては、憧れの楽団である。
吹奏楽団というと、映画「グレン・ミラー物語」のように軍楽隊のマーチのイメージが強く、クラシックのオーケストラよりランクが下に見られがちである。
私は、残念ながら、吹奏楽をやったことがない。
中学に入学し、クラブ活動で、何か楽器をやりたいと思い、音楽部に入った。昭和20年代の終わりで、学校には、楽器もあまりなく、指導者もいなかった時代である。
くじ引きだったような気がするが、クラリネットに決まったものの、指導の先生が、都合がつかなくなり、ウヤムヤになってしまった。
それ以来、楽器とはほとんど縁がなく、もっぱら聴くばかりになってしまった。
お蔭で、聴く方だけは、クラシックからジャズ、タンゴ、シャンソン等々、幅広く、私の人生になくてはならないものとなっている。
今でも、70の手習いで、ジャズ・ピアノに挑戦してみたい気はあるのだが、実現していない。
吹奏楽といっても、結構レパートリーは広く、コンクールの課題曲から流行のポップスまで演奏されたが、警察や消防の吹奏楽団と比べるとさすがにレベルは高い。
ただ、J-POPやK-POPは聴いたことがなく、隣で手拍子を叩いていたが、ついて行けなかった。
今の若い人たちは、楽器に接する環境は恵まれているので、何でも良いから、是非やってみてほしい。団体で何かをやり遂げることで、きっと得るものがあるはずだ。
コンサートの前に、梅を見に行った。今年は天候が不順で、残念ながら、今一つであった。
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