今年のノーベル賞は、日本人の受賞がなかったので、とても静かであった。
しかしながら、日本が無縁であったわけではない。
物理学賞は、「重力波の初観測」が受賞したが、日本の研究者も協力している。
文学賞を受賞したイシグロ氏は、日本生まれであり、平和賞は、日本と無縁ではない。
化学賞は、日本の研究者も候補に挙がっていたが、ノーベル賞に値する研究は多く、「極低温電子顕微鏡の開発」が受賞した。
生理学・医学賞は、「体内時計の解明」が受賞したが、人類に貢献する研究は多く、生理学賞と医学賞の2つに分けて受賞してもよいのではという気がする。
ノーベル賞の受賞を契機に、IPS細胞の研究が一気に進んだことを考えると、ノーベル賞の影響は多大である。
経済学賞は、「行動経済学」が受賞したが、大分昔に、経済学理論に行き詰まりを感じ、心理学、社会学と融合した新しい経済学が必要と述べたことを思い出した。
折角の機会なので、日本人が受賞しなくても、ノーベル賞の受賞内容をもっと紹介して欲しいものだ。