今日の午後は草加市の特別養護老人ホームにTさんをお尋ねした。 当初数人でお邪魔するつもりだったが
結局みんなの都合が付かず自分一人となった。( 二ヶ月前から案内しているのにと少なからず怒っている )
平面バッフルなので前後で180°位相差が有り、結局打ち消しあう為部屋の外に漏れる音は少なくなるとの
お話だった。 確かに部屋の入り口のところに来るまで音は聴こえなかったが室内では可也の音量だった。
コンデンサ・スピーカーは STAX の ESS-3A で1966年の物とのお話だった。 ウーハーは30”のエレクトロ
ボイス 30W で、これで15Hzも再生可能(スピーカーに頭を突っ込めば)とのお話だった。
折角なのでパイプオルガンの演奏を聴かせて頂いた。 娘の母校にも大きなパイプオルガンが有ったが聴い
たことは無く両手、両足を使った演奏は素晴らしいものだった。 Karl Richter Bach Organ Recital Vol.2
今回使われていたカートリッジは Decca の Decola と云う電蓄に使われていた物とのお話だったが、同社の
ステレオカートリッジは他と異なり、水平と垂直の振動を拾う独特のタイプと始めて知った。(下もDeccaの物)
下のCrystal Clear Recordsの物はダイレクト・カットされた物でトラックの間隔が不揃いとのことだった。
次で別の部屋でこれまでに収集された主にラジオを見せて頂いた。 以前こちらからお求め頂いた Radiola
Ⅲや 26 、或いは A/K のブレッドボード始め多く在り、またこちらで修理させて頂いた物も多く見られた。
ガラステーブルが二段になっており下の物は良く見えないが、近々棚を作られるとのお話だった。
施設内の方々にはノベルティー・ラジオが好評とのお話だった。
シャベ・ロクと名前が付けられた上のラジオは音声出力と共に口が動き、両手、頭、目蓋も動きビックリ。
Emerson のヴァイオリンを彷彿させるラジオにも久し振りの対面となった。
自分では忘れていたがテーブルの上に在るホーン・スピーカーもこちらから嫁いだ物とのお話だった。
The Columbia Disc Graphophone でこの辺りに疎い自分は最初ミス・スペリングかと想った。
サウンドボックスにはマイカ板が使われていた。 尚、この Victrola Record はラッパ録音盤とのお話だった。
次いでエジソンの蝋管レコードも聴かせて頂いたがその際自分が装填した蝋管がパリンと割れて仕舞った。
Edison Standard Phonograph これ一台で録音、再生が出来るとのお話だった。
針圧は可也のものとなることが想像出来るが、下はサウンドボックスを下から見たところで瓢箪型の金属は
ウエイトでこれで針圧を生じさせている。 カンチレバーの片端に針が付いており、もう片方が振動板に繋が
っている。 回転速度は上面、左端に在るネジで調整出来、ガバナーが使われているとのお話だった。
壊して仕舞った蝋管はご好意に甘え頂いて来たので明日クローズアップ画像をアップしてみよう。
11月16日 壊して仕舞った蝋管の素材は(感じでは)ピッチかタールの様な石油系の物の様で、蝋と云う
感じの物では無かった。 仮にピッチとすると取り扱いには可成り注意が必要と想われる。