テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

カシオペア (Cassiopeia, Super-Het) (岡田ケース、MT管5球)

2013-06-16 17:26:23 | Weblog

 今日お預かりした2台目は Cassiopeia Super-Het と記された国産のMt管5球ラジオで最近2度修理に出し
たものの2度目の修理を終え届いたものが1時間程で大きなノイズと共に全く動作しなくなって仕舞ったとの
お話だった。 この種のラジオの修理に付きましてはこちらの HP  http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ から
お問い合わせ下さい。 アクリル製と想われる前面パネルには Natural W Color Tone と記されている。

 伺った通り全く機能しておらず電源から徐々に調べを進めた。 他に周波数の変化方向が逆でダイアル上
は周波数の低い方で実際の受信周波数は上がっていた。 ダイアル・ストリンギングからは引き回し方が逆
とは思えなかったが本来のVCと回転/容量変化方向の異なる物に途中変えられたのか?

分かって仕舞えばナーンダと云うことになるが、低周波増幅のプレートの抵抗(250KΩ)が断線していた。

サテ、ブロック型のケミコンも交換しておいた方が無難だが(ダイアル・ストリンギングも無論直した方が良い
に決まっているが)費用が掛かることなのでご依頼主に伺ってみよう。

6月17日 追加作業にゴーサインを頂いたので取り掛かったがイヤハヤ想定していた時間の倍を要して
仕舞った。 下の画像に見られる様バリコンのところのプーリーは本来と逆向きになっていた。

ガイド用小型プーリーの位置からは逆方向に動くダイアル・ストリンギングが正しい気もするが不思議だ。

途中二度程諦め掛けたが何とか正しい方向に移動する様になり遅い昼食とした。 ブロック型のケミコンを
外して仕舞うと格好が付かなくなるのでそのままとし、アキシャル型の物をシャーシー内に取り付けた。

 シャシーにも CASSIOPEIA と有り、また OKADA CASE の刻印も見えている。 一連の作業を終えキャビ
ネットに組み込んだがハムが気になり、また音に濁りが感じられ再度取り出して調べたところ下の画像に見
られる様、VRのグランド端子の所の半田付けが為されて無く、単にメッキ線が差し込まれているだけだった。

6月18日  朝からランニングを続けており既に1時間半となるが良好に動作している。  昭和30年代の国
産ラジオに詳しい友人に岡田ケース製ラジオのことを聞いてみたが、多分キャビネットとシャーシーのセット
に誰かが組み込んだものだろうとの見解だった。  自分でも使われている部品が電源トランス REX、IFT
中央無線、VC キングとバラバラだったことから多分アマチュアの手作りと想像した。 シャーシーの設計は
CW方向で容量が増加するVCの使用を想定していたと云うことか?

 


コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« NEC, NT-7P58 (7石、2バン... | トップ | SONY, MS-3300 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お願いします。 (тоиш)
2013-06-16 21:40:44
本当に感謝しています。ありがとうございます。
Спасибо

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事