今日お預かりしたのは B&O (Bang & Olufsen) の Beogram CD X で先日急に電源が
入らなくなって仕舞ったとのお話でした。 この種のオーディオ機器の修理に付きまして
はこちらのホームページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。
通電したところスンナリ電源は入った。 解せなかったが暫く動作させてみた。
暫く連続運転をしてみた結果添えられていた昇圧トランスに可也の発熱が診られた。
このことから昇圧トランス内部に温度上昇に依って回路を切る安全装置が組み込ま
れているのかも知れないと想像し、一度ご依頼主に中間報告を送った。
その後、若干時間を置いてから再度通電してみたが今度は電源が入らなかった。
仕方なく内部を診てみたが幸い電源部はスイッチング方式のインバーターでは無くトランス
を使った方式だった。 資料が無く実際の回路を追って行きながら問題が無いことを確認し
外した裏蓋を元に戻した。 ところが未だ動作が可笑しい、結果として分かったのは裏蓋を
外した状態では電源スイッチ(下のPLAYスイッチ)がオルタネート動作(押す毎にON-OFF
を繰り返す)していたが裏蓋をかぶせるとストロークが制限されて仕舞いモーメンタリー動作
(押した時だけON)になって仕舞っていた。 この原因は定かでは無いがスイッチの機構部
分の磨耗が考えられる。
スイッチをON状態にして先に進んだが未だ動作が可笑しい。 まさかとは思ったが念
の為、昇圧トランスを何時も使っている物に交換してみたところスンナリと動作した。
こうなると問題は昇圧トランスに在ることは明白なので細かく診たところ出力の電極
の半田付けが一見問題無い様に見えたが実際は単に触っているだけだった。
これらのことを補修した後可也の回数電源のON-OFFを行って見たが問題は診られなかった。