テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Grundig/Majestic, Musical Instrument 7090/USA (1956-57)

2013-01-12 14:29:16 | Weblog

今日お預かりした1台目は Grundig と Majestic ダブルネームの 7090/USA で Grundig製だが米国
仕様の物だった。 ターンテーブルが78回転でしか回らず、CD等外部からの音声入力端子も必要
とのことだった。 この種の機器の修理、改造、動作確認に付きましてはこちらの ホームページ
https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

ターンテーブル中央に在るべきシャフトが無い。 もしかするとオートチェンジャー用の太いシャフトが付いて
いたのかも知れない。 (左にホルダーの様な金具が在るがここに止めて置くのかも知れない)

78回転でレコードプレーヤーを動作させてみたが予想通り60Hz用のモーターで50Hzでは回転が遅い。

可也ホコリは積もっていたが、FMのカバレッジの改造は比較的楽そうだった。 一部のコンデンサは交換
しておいた方が無難そうだった。

ターンテーブルを外して細かく診てみようと頑張ってみたが固定に使われているネジが固く外せなかった。

ゴーサインを頂いたのでレストアを開始した。 先ずFMのカバレッジの改造を行った。 高感度とは言え
ないが、ケーブルTV等電界強度が十分なら良好に動作した。

CD等からの外部入力を可能とするアダプタを作った。 (レコード・プレーヤー入力を使用)

1月13日 続いてペーパー・コンデンサの交換を行った。 (予想していた数より可也多かった)

ターンテーブルを何とか外せないかと再度取り組んだ。

上下の画像に見られるネジ4本で固定されているのだが、これらがビクともしない。

ドライバの先端を加工し、ネジの凹みに合わせ何度も試みたが、ドライバとネジ頭が変形するだけだった。

このネジを外すのを諦め、別のスプリングで吊っている方を外し何とかターンテーブルを外した。

余談だが先月手掛けたBlaupunktのラジオに使われていたピックアップに P E と在り Perpetuum-Ebner
と想像したが、今日の物で間違いないことがハッキリした。

何故78回転では回転し、他の33と45では回転しないのかの調査に取り掛かった。

上は45回転時、下は78回転時の状態。

上は33回転時、下は78回転時のクロ-ズアップで、巻かれたワイヤーで回転数が上げられているがこれ
が最初からの物か疑問。 多分後から加えられたものと想う。

ワイヤーを外し、中央にゴム・プーリーを入れてみた。

幾つかの方法を確かめてみた。 オープンな状態では33、45回転とも良好に回転したのでターンテーブル
を実際に乗せ、回してみて気が付いたのは78回転では正方向(時計回り)に回転したが、33、45では回転
が逆だった。 

分かって仕舞えばそうだと気付いたが、つまりここはプーリーで伝達するのでは無く、ベルト(幅5mm程の薄
い平ベルト2本)で伝達していたことになる。 タダこの様なベルトは手に入らずどうするか? 33、或いは45
回転どちらか一つの回転で諦めるなら方法も無いでは無いがどうするか? ご依頼主に聞いてみよう。

1月14日 昨日帰り際に接着剤で固定しておいた平ベルトを組み込んでみた。 ついでにドライブ・シャフト
の直径を約1.2倍にしておいたので(多分)50Hzでも何とか使えるのでは無いかと想う。

2種類のサイズで33回転を確かめてみたが心持早く感じたが何とか使えそうだった。

次いで45回転でも動作をみてみたが可也良好だった。

ターンテーブルとラジオ本体をキャビネットに組み込み終りとしたがイヤハヤ想定した時間の倍近くを要して
仕舞った。 ターンテーブル上部のランプが断線していたがベースがE14で一般的では無いがどうするか?

1月15日 (オーバーに云うと)意を決して秋葉原を尋ねた、何せ往復で約3時間半を要するのでこの
様な表現になるが切れていたランプに近いものを購入し、組み込んだのが下の画像。

インターネットで Perpetuum Ebner で検索した結果今回のプレーヤーと同じ物がYou Tubeで見付り想像
通り可也太いシャフトでオートチェジャーが動いていたがこの太さだとドーナツ盤のみの可能性がある。

 


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