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テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

SONY, 8-301

2022-03-22 11:35:50 | テレビ

今日の2台目は久し振りの SONY, 8-301 で初期型だった。 以前若干輝点は出ていたとのお話だっ
た。 この種のテレビの修理、改造のご依頼はこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願
い致します。

通電したところ可成り輝度は低いが一応ラスターが出た。

既に62年目となり先ずは電解コンデンサの交換に取り掛かろう。

先ずは水平/垂直偏向回路の電解コンデンサと高圧のフィルム・コンデンサを交換した。

3月23日 今日は大腸の内視鏡検査で時間を取られ仕事場には夕方になって仕舞い今日届いた物
に輸送中に問題が無かったことを確認するだけで終わって仕舞った。

3月25日 今日は音声と映像増幅基板内の電解コンデンサを全て交換した。

VIF 回路の電解コンデンサも全て交換した。 明日はこれらを組み込み動作を診てみよう。

3月25日 基板を組み込み通電してみたが高圧が出ない。 上は水平出力のベース波形。

水平出力のトランジスタ 2SC41 はフライバック・トランスの真下に在り交換に梃子摺る。

ダンパーを担っている D11 (1S123) の特性が気になったので外してみたが問題は無かった。

C152, C146? に使われているフィルム・コンデンサが気になったので高圧の物に換えた。

上下は水平の出力波形で周波数も高調波成分の様だった。

偏向ヨークとパラになっている共振用のコンデンサを大きくしてみたが変化は無かった。

自分で持っている偏向基板に換えてみた。 この基板では高圧も良好に出た。

駄目元で H. Drive を調整した結果良好な水平出力が得られた(上の画像)。

音声出力は良好だったが、映像出力に問題が在る様だった。 道のりは可成り遠い!

左が今回の偏向基板。 右の後期の物とは部品配置等が可成り異なっている。

5月7日 直接入力に改造したので実際に動作を診てみた。 最初映像出力が無かったが調べた
ところ映像増幅のトランジスタ (2SC73) が機能していなかったので交換した。

結果映像も出る様にはなったがコントラストが低い。 (コントラストと云うより輝度が低い)

念の為映像出力を確認してみたが約 40Vp-p有り問題の無い値だった。

暗い部屋ならどうにか使えないことは無いと想うが普通には可成り輝度が低い。 輝度の十分な
ブラウン管に交換するしか無さそうだが、昨今輝度の高い物は可成り入手が困難となった。

5月8日 昨日の作業を反芻したがもしかすると加速電圧が低いのでは無いかと考えた。 1点コン
デンサ類の交換をした際に後年のモデルには標準で添えられている水平出力のコレクタとグランド
間のコンデンサ (C146, 0.05μF) が無かったことを思い出した。 ヒョットするとこのコンデンサ
に依って共振点が変わり加速電圧が低くなって仕舞った為に輝度が下がり、結果コントラストが低
下して仕舞ったのでは無いかと想い外してみた。

想像は的中し輝度は可成り上がり十分実用となるレベルとなった。もう少し細部を調整してみよう。

5月10日 細部の調整に取り掛かった。 若干問題は残るが十分実用となるレベルとなった。

この数年使っているデジカメがシャッター速度を細かく調整出来ると良いのだが、長時間露光は
最短1秒からでこれでは長過ぎる。 (上下の画像に見られる縞模様は実際には見えません)

最終的な形に組み込んだ。

 

 

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