テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

LUX, SQ 38F

2024-01-09 16:07:32 | オーディオ

今日はアチコチ飛び回っていた為、仕事場には夕方やっと辿り着けた。 4日前に市ヶ谷から発送さ
れた物の様だが配達指定を今日にしていた為近くには届いていたが保管されていた物だった。しか
し伝票に送り主の住所も名前も記されていなかったがこの頃はこの様な方法で送られるのか?  何
か有った時に可成り危険な気がする。  何れにせよ今日は時間が無く何も出来なかったが想像して
いた重量を遥かに超えていたが一体何が重いのか? この種のアンプの修理のご依頼はこちらのHP
https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願いします。 (こちらは原則年中無休なのであります)

1月10日 今日は目の手術が有り仕事場には来られ無いかとも想ったが何とか辿り着き動作確認を
行った。  一言で云うと電源のブロック型ケミコンが全て容量抜けを起こしている様でハムが凄い

使われているブロック型ケミコンは 5個で 50+50μF/450V, 47+47μF/450v, 40+40μF/250V(x2), 
500+500μF/電圧読めず(回路図上は 75V)。 問題は昔の物に比べ最近の物は直径が大きく、長さ
が短くなっている為組み込めるか?

1月11日 午前中に部品屋さんに寄り容量抜けが想像出来る電解コンデンサを購入した。

永年のホコリが可成り積もっていたので簡単に拭いておいた。

通電して暫くして電源の (5A) ヒューズが 2度飛んだ。 時間が経っておりヒューズに問題が在るの
かもと交換してみたが矢張り直ぐに飛んで仕舞った。下は出力管4本を外した際の一次側の電流。

0.42A と可笑しく無い値だった。 つまり過電流は出力管に流れていたことになる。

念の為終段のグリッド・バイアス用電源の電圧を測った(下)約 -47V。

終段のグリッドの電圧を実測した。 段間のコンデンサの絶縁が可成り劣化している様で終段の
グリッドに可成りの+の電圧が加わっていた。

イヤハヤ抵抗値を実測していないが想像では 1MΩ程度では無いか? このタイプは要注意!

と云う訳でニッケミのオイル・コンデンサをメタライズド・フィルム・コンデンサに換えた。

ニッケミのオイル・コンデンサが絶縁不良を起こしていたので思い切って全て交換した。

一次側の電流は 1.27A と可笑しく無い値となり音声出力も出始めたがアチコチに経年に依る接触
不良が診られ動作は可成り不安定だった。  悪名高きフォノ・ジャックの接触は如何にして改善出
来るか? 当初 SQ 38FD の回路図を使ったが探した結果 SQ 38F のそれが見付かり助かった。

1月12日 回路図から絶縁が気になった 0.47μ を念の為交換し、音声信号を加えて動作を診た。

手許に在った MD プレーヤを音源にしてパワーアンプ部に直接信号を加えて動作をみたが左チャ
ンネルは良好だったが、右チャンネルが可成り歪んでいた。 ならばとCRオシレータを繋ぎ動作
を診てみたが何故か歪は診られなかった。 初段 6267 の左右のプレートの出力。

CR オシレータの出力では歪は見られず MD プレーヤの出力では歪んでいるのが何とも解せない。

参考にした回路図ではメインアンプの初段 (6267) の g1 にはボリューム (Main Level) 250KΩ の
センターが繋がることになっているがここは先ず1MΩでグランドに落ちており、次いで先の VR に
繋がっている。 この抵抗値を実測したが VR の接触不良が激しく抵抗値は大きく変動した。
しかし見たことの無い直結のアンプ+位相反転回路で動きが良く分からない。

1月13日 来週 M さんが手伝いに来て呉れることになったがその前に真空管の gm を測っておい
たが 6267 と 50C-A10 のパラメータは無く 6267 は 6AU6 のパラメータを使った(参考値)。

1月15日 今日は M さんにお手伝い頂き原因の調査に取り掛かった。 先ず状態を診て頂いたが
CR オシレータの出力では両チャンネンル共歪は無く、MD プレーヤからの右チャンネルのみ歪が
酷かった。 M さんが信号をオシロで追って呉れたが MD の右出力に歪が診られた。 イヤハヤ
この MD プレーヤの出力をズット使い続けて来たが普段は ライン出力を使っているが、今回は出
力レベルを換えられるイヤフォン出力を使ったのが間違いの元だった。

入力端にCRオシレータを繋ぎ信号を追ったが一応プリアンプ部はスイッチ部分を除き動作していた。
スイッチ部分の接触は非常に問題が在り直結するのが無難なのでそれに取り掛かったが今日は時間
切れとなった(今日は通院の後車で仕事場に来たので何時もよりは遅くまで仕事場に居れたが)。

しかしこれ程スイッチやボリューム、フォノ・ジャック等に接触の問題が診られたのは初めてでは無
いか? 兎に角発生源が分からないノイズが余りにも多く途轍も無い時間を要するのでは無いかと心
配になって来た。 少し頭を冷やそう!

プリアンプの1段目と2段目間をジャンパーし動作を診て見た。 上、下は1段目の出力

2段目の出力

メインアンプの1段目の出力

時間経過と共に出力レベルが変わった。 実際は上の画像よりズット変わった。

1月17日 今日も M さんにお手伝い頂いた。 自分ではプリアンプ部の出力には問題は無いと考
えていたが、M さんから非常に低い周波数の信号が混入している様だとの指摘が有った。人間の
耳には聴こえそうも無い低い周波数なので無視しても良いのではと考えていたがメインアンプ部
を繋げて全体を動かしてみたがスピーカーのコーンが高速で大きく前後していた。 その後メイン
アンプ部に MD の出力を加えてみたが非常に良好に機能していた。  思い切ってプリアンプの幾
つかの電解コンデンサを換えてみよう。 しかし想定した時間を大幅に超えて仕舞った。

1月18日 今日は念の為プリアンプ部分のカソードに入っている 100μF の電解コンデンサを全て
交換した。  明日はプリアンプ用電源の電解コンデンサを交換してみよう(追加では無く交換)。

1月19日 プリアンプ用電源の電解コンデンサ 47μF/250V (x4) を交換した(並列に付けるのでは
無く)。



1月22日 回路を簡略化し動作させてみた、左チャンネルは良好に機能した(裏返してテスト)が
右チャンネルが機能しない?

1月23日 プリアンプ4段目が何としても上手く機能せずレベルがガクンと落ちて仕舞うので 3段目
の出力をメインアンプに加えた。 音量、音質共に問題は無いが一部の調整箇所は機能せず決して
百点満点では無いがターンテーブルからの MMカートリッジで良好に動作するのでご勘弁頂こう。

 

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