テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Becker, Europa LMKU

2015-10-14 13:02:06 | Weblog

  今日お預かりした1台目は Becker の Europa LMKU で FM のカバレッジの改造と、iPod の入力
アダプタの増設をご依頼頂いた。 この種のラジオの修理、改造に付きましてはこちらのホーム
ページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

お話ではオーバーホール済みとのことだったが、外観は見た目綺麗にしてあったが、内部には
オーバーホールの形跡は診られず、また全てのバンドで動作しておらず先ずは修理が必要。

10月16日 ゴーサインを頂いたので修理に取り掛かった。 問題は低周波部に在り上手く機能す
る様になったのでFMのカバレッジの改造に取り掛かった。  改造も上手く行ったが動作する様に
なり別の問題が見付かった。 音量調整を行い、出力を絞ると音質が大きく変わるポイントが有り
ボリュームの炭素皮膜に問題が在る様だったが同じボリュームが手に入るならことは簡単だがそ
うは行かずここは我慢するしか無さそうだ。 夕方iPod用アダプタの部品を入手すべく部品屋さん
に向かった為画像は明日アップすることにしよう。

ところで今回のモデルの回路を細かく診た結果、想像していた製造年より古い物のことが判明し
た。   例えば電源の極性はトランジスタが使われる様になった短期間だけ採用されていた+/-
両極性にジャンパー切替で対応出来る構造になっている。 また低周波部の前段、及びドライバ
ー段はこのメーカーで最初に採用されたアナログIC (TAA435) が使われており、このICが壊れ
ることも多い。  パイロット・ランプの輝度が可也高く、無理な電流(ランプの寿命が短くなる)が
流れている様だったので回路を一部変更した。

 

12月13日 二月ほど前に手掛けた物のラジオが機能しないと昨日連絡を頂き送って頂いた。
今朝受け取り症状を確認したがこちらで手を加えた部分に問題は診られず調べを進めた結果
画像に見られる緑のシールド線が低周波入力、その左隣がラジオの音声出力だがここに緑の
シールド部分が触ってグランドに落ちていた。 感じとして米国でレストアが加えられた様だった
がチト作業が荒っぽいと感じた。


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