テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

五菱工業(株)、 MINI-3 ラジオ

2016-03-25 14:20:10 | Weblog

外観からはホーマーの物かと想ったが説明書に依ると製造元 五菱工業(株)と記されていた。
ハッキリはしないがホーマーの OEM では無いかと想像したが定かでは無い。   この種の小型
ラジオの修理に付きましてはこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問
い合わせ下さい。

ボタン電池は可也の年月放置されていた様で緑青が激しかった。

電池が接触する部分を磨き通電してみたが全く動作しなかった。 コイルとV/Cを個々に診てみ
たが問題は無さそうだった。 残るはICだけだが電流を診たところ徐々に増え、約3mAとなった
がどうもICに問題が在る様だった。 残念ながらここはどうすることも出来ない! *これまでに
手掛けたホーマーの物では動作しなかった物は結果として無かったのだが。

3月30日 このままとするのは誠に残念なので別の回路を組み込んでみることにした。 それに先
駆け共振回路が正常に機能しているか確認してみた。

予想よりQは低く感じたが一応共振回路として機能していたので壊れているユニットを外した。

しっかり(エポキシ樹脂)ポッティングされており内部を見る事は困難だった。

3月31日 駄目元でメインのユニットを時間を掛けて掘り出した。

基板の一部が壊れたが一応原型を留めた形で取り出すことが出来た。

ホーマーではこの種のラジオをICラジオと呼んでいたのでテッキリ厚膜 ICなのかと想像してい
たが、この機種ではトランジスタ1石 RF-AF レフレックス・ラジオだった。

この後パターン面を研磨しパターンを表に出し、帰路通勤電車内で拡大レンズを使い眺めた。

元々の回路が直らない可能性が高いので今日は別の回路用の部品を購入し試作してみた。

4月1日 我が家で回路図を起こした結果何とかなるのでは無いかと想われたので調べを進めた。

先ずダイオードの一つにクラックが診られ完全にオープンとなっていた。

電池の電極、イヤフォン・ジャック等にも緑青が在ったのでクリーニングを行った。

ダイオードを交換しアレコレ試みたが上手く動作せず、トランジスタも交換してみた。  使われてい
たトランジスタの型番が消えており(最初頭文字Kだけが読めた)手許に在る物の中からhfeの高い
2SC2240を使ってみたが1MHz辺りまでは動作したがそれ以上では殆ど動作しなかった。 次にhfe
が半分程(140)の2SC1815に換えてみたところ全域で良好に動作し、音量も可成り増加した。

元々は水銀電池 H-C、2個が使われていたがこの電池は最早手に入らないのでLR-43 (x2)
を使った。  12,000+710 shipping=12,710.

 

4月3日 LR-43を買って来たので実際に組み込んでみたがサイズ(厚み)が不足していた。 元々
の水銀電池H-CのサイズはLR-44と同一の様だったがLR-44、2個では非常にきつく、結局LR-43
とLR-44を各1個使う形を採った。


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