今日お預かりしたのは McIntosh, MR-65 でこれまでに手掛けた MR-65B とは可成り回路が異なっていた。
この種のチューナーの修理、改造に付きましてはこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/
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お話では真空管が2-3本点灯してないとの事だったが 6C4 が点灯しておらず真空度が低下していた。
10月12日 ゴーサインを頂いたのでレストア、修理に取り掛かった。
左側のランプが断線していたので交換した。
カバレッジを調整した。 下はインターFM(鶴見中継)76.5MHz受信時。
センター・メーターの指示がズレていたので補正を加えた。
10月18日 数日前に修理、改造を終えたお送りした物が殆ど音声出力が無いとのご連絡を頂いた。 受け
取りシャーシー上面を綺麗に磨いたがその際文字も一緒に消えて仕舞ったとのことで異なる真空管を挿し
て仕舞ったのかとも想ったが再度お送り頂いた。
受け取った物はお話の通り微かに聴こえるだけと云うもので、真空管に誤りは診られなかった。 当初IFの
発振かと想われたが、電源ラインを診て驚かされたのは整流しっぱなしで平滑回路が全く機能していない
様だった(上の画像)。 電源回路のブロック型ケミコンは47μF (x4) の物だったが全て容量抜けを起こして
いる様だったので別の物を加えた結果が下の画像。 1940~50年代の米国製ラジオでは電源のケミコンが
容量抜けを起こしているのが寧ろ当たり前だが McIntosh 製品では初めての経験となった。
10月19日 ゴーサインを頂いたので残りのケミコン2個も交換し、最終試験を行った。