テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

ヤエス FT-101E

2017-05-27 11:13:27 | Weblog

 

隣町のOMから頂いた物も何とか6割方整理が付いたので少し重い物に取り掛かった。 先ずは
ヤエスの F T-101E に取り掛かった。  この種の無線機の修理、改造に付きましてはこちらのホ
ームーページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

電源のコネクタが無いので電源トランスの1次側からAC100V入力を探し通電してみたがパイロッ
ト・ランプも点灯しなかった。 隣町のOM に聞いたところジャンパーが2本必要とのことだった。

今日はジャンパー2本を用意して動作を診てみたが、最初送信も受信も出来なかったがアレコレ
試みている内に送信は出来る様になり、7MHz,AMで45W 程が得られた。 ところが受信は機能
せず (AFアンプは機能している様だったが) 回路図をD/Lしておいたので近々診てみよう。

修理を開始した。 先ずは問題を切り分ける為にIF Outでの出力を診てみたが出力は無かった。
ならばと逆にIF Outに1st IF約3.18MHzを加えてみた。 IF以降 (AM) は問題なく機能していた。

どうも2nd Localが機能して無いのではないかとVFO出力を診てみたが想像通り発振出力は無かっ
た。 次いでVFOの電源を診てみたが本来6Vのところが3.6V程しか無かった。 上、下は電源の基
板で一部過電流が流れパターンが無くなっていた所を補修して有った。 しかし回路図と実際の回
路は可也異なっていた。 因みにキャリブレーション用の水晶も回路図では100 KHzだったが実際
は3.2MHzの物が使われていた。 補修に使われている部品から作業はこの20年以内と想われた。

その後送信時VFO出力は出ており、受信時のみの問題と分かった。 回路図を追った結果どうも
下の画像の右上に見えている2nd Local の信号源の切り替えスイッチに問題が在りそうだった。

予想は的中し受信も良好に機能し出した。 つまり可也遠回りをして仕舞ったが問題は上のスイッ
チの接触不良に起因していた。 7.1MHz辺りでJO4の局が強く入感していた。 ただAMとLSBでは
良好だったが、CWとUSBが動作せず帰路通勤電車で回路を追った。

7.195MHzでもA3で数局が入感していたが、これまで脅威の信号強度だった兵庫県龍野市の方
の信号強度は伝播状態が芳しく無いのか今日の夕方は特別強いものでは無かった。

5月28日 回路図から目星を付けておいたUSB用発振回路に取り掛かった。 モード切替のスイッ
チに問題が有るのかと想っていたが、実際には接点に問題は診られなかった。

上は問題の無いLSB用3,181.5MHz。 下はUSB に切替発振が停止したところ。

水晶のアクティビティーの低下が想像出来たので外し、無調整発振回路で動作を診てみた。

200Hz程周波数が高いが問題無く発信していた。

水晶を元に戻し動作させてみたが良好に発振していた。 上はLSB、下がUSB用。

ところが外していたケースを組み込み隣の部屋で写真を撮ったが、またもUSBとCWは動作が停止
した。 エクステンダーを作ることも考えたが、次のステップではトランジスタを交換してみよう。 

USBの発振用トランジスタ 2SC372 のhfeを診てみたが95程だった。

手元に在った2SC1815の中からhfeの高い物(約200)を選び交換してみた。

変化は無く、エクステンダーを作るのも容易では無いので基板に電圧を加えて動作を確かめた。

別の水晶 (2.58MHz) を加えてみたがスンナリ発振した。

どうも水晶に問題が有る様だったが、念の為再度パターン面に添えたところスンナリ発振した。

その後本体内に組み込み暫く動作させてみたが問題は出なかった。

5月29日 午後念の為に動作確認を行ったところUSB/CWが機能していなかった。 発振回路を少
し改造してみるかと水晶をB-C間に入れてみたが、発振はしたが周波数が3倍の約9.5MHzとなって
仕舞った。 これまで発振波形に高調波成分が含まれていたのでもう少し負荷の共振点を下げて
みるとどうなるかコレクタとグランド間に小容量を加えたみた。 39pFでは発振が止まって仕舞った
が15pFでは出力レベルが1.5倍程となり高調波成分も減ったので暫くこれで動作を診ることにした。

6月5日 ネットオークションに出品していたが入札が入ったので念の為動作を確認した。 残念な
がら USB, CW が機能しなかった。 振幅も可也増え問題は無さそうだったが、この状態では動作
品とは呼べず、折角入札頂いた方の入札を取り消させて頂いた。 その方から連絡を頂き問題の
基板の良品をお持ちとのことだった。 残念!

6月6日 今日は気になり何時もより1時間以上早めに仕事場に来た。 実は昨夜、問題が見付った
ことを説明に加えておいたので最早入札されることは無いだろうと風呂に入り10時頃結果をみて
驚かされた。 何と落札されており、まさか USB/CW のモードが使えなくとも良いとは思えず落札
された方に伺ったところ落札後に追加の説明を読まれたとのお話だった。 ご丁寧にキャンセルで
発生する費用はご負担頂けるとのお話を頂いたが、一度落札された物をどちらかの都合で取り消
すとなると自動的に非常に悪いとの評価が為されるのでどうしたものかと考えた結果先ずは回路
を改造し、その結果でまた考えることにした。

将来元に戻す可能性も有るので改造は極力少なくしたい。 先ずは現状を撮影した。

時々水晶のチェックに使っている無調整発振回路がアクティビティーの可也低い水晶でも発振し
たのでこの回路を使うことにした。

改造を終え通電した結果良好に発振していた。 下は元々の LSB 用発振出力(振幅は大きいが
3倍の高調波成分が多い)。

実際に14MHzでのQSOをウォッチしてみたが良好だった。 サテ少なくも1-2日動作を診てみよう。

今朝改造を終え間もなく7時間となるので動作確認をしてみたが問題無かった。 発振回路なので
連続 では無く、可也時間を置いた方が確実と想われる。 次は明日の朝一となる。

6月7日 今日も可也早く仕事場に着き早速通電してみた。 動作良好。

 


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