外観上異なるのは CRT の前にあるロゴ、ツマミの内の右側の 2個、前面右側のデザイン、取手
(形状及び向き)、ACコードの ACプラグ、上面のパンチング、裏面の名板、それと底に在る脚の
構造です。
1月7日 予想通り音声 IF の 2段目のトランジスター (2SA70) の E-C が略ショート状態でした。
内部は 5-202と全く変わり無いのですが SANYO のスタンプが所々に押されています。
製品の OEM 供給の極端に少ない SONY さんですが、部品単位では昭和30年代初頭カナダのHo
ffmanに TR-6 の筐体、ツマミ、機構部品を供給しこのラジオがポピュラー・サイエンスの表紙
を飾りました。 この時 SONY さんは『当社の製品がポピュラー・サイエンスの表紙を飾った』
と鼻高々でしたが現在でしたらこうは仰らなかったことでしょう。 サテ、先日水洗いし今日か
らレストアに取り掛かった三洋 (ブランド) のテレビ 5-TP1を最初に見たのは13年程前で、先頃
TR-55 をヤフーのオークションに出品していた下北沢の店でした。 可也の金額でしたので買わ
ず、他のテレビを買った際に写真撮影をお願いしたところショーウィンドの外からなら良いと
のことで撮影はしたものの硝子の反射でキチントは撮影出来ずに終わって仕舞いました。 最初
から何とも SONY の 5-202 (昭和38年5月発売) に似ていると感じ、調べた 5-TP1 (昭和39年2月
発売) の回路図は正に 5-202 その物でした。 以来この機種を 3台手に入れ先日オークションで
手に入れた物は埃が余りに凄く水洗いとなった訳です。今日の結果は一応水平出力が出ている
様でパイロットランプのネオン管は点灯しているのですがラスターも音声も出ずと云う症状で
した。フライバック・トランス部分に溢れていた充填剤が気になりマイクロ TV では始めてフ
ライバック・トランス部分を分解してみましたが特に問題は見られず、唯一高圧ケーブルの一
部が黒く焦げた感じで、針で穴を開けた様な状態だったので念の為他のシリコン系のチューブ
で覆い、ケースを被せずに動作させたところ (最初煙が少し出ましたが) ラスターが出て、同期
を合わせ画像を確認することが出来ました。 チューナーの接点の問題、SIF のトランジスター
の問題か音声が出ない点等明日以降トライしてみましょう。