テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Braun Cockpit 250, Audio300, Atelier2, SK61, SK2/2, CSV250, Philips 113 22GF, AG2656 + Speaker?

2024-08-30 15:44:06 | オーディオ

今日は久し振りに雨の中多くの物をお預かりした。おまけに携帯が壊れて仕舞夕方Yモバイルを尋ね
ることになった。 この種の機器の修理のご依頼はこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/
にお願い致します。

1台目は Braun, Cockpit 250 で動作は未確認とのことだった。

9月1日 動作確認に取り掛かった。 先ずは電源電圧設定を 110V に変更した。

ボリュームが可成り硬かったが Phono (ターンテーブル)の動作は良好だった。

次にラジオに取り掛かった。 FM (海外バンド)は良好だったが、AM が機能しなかった。
下の画像に見られるアンテナ入力アダプタが必要。

内部を診てみたが AM の問題は非常に難しい様感じた。

AM 回路の出力が無く AM の検波段の出力を診て見たが何も出力されて無かった。

底面のカバーを閉めた状態で FM (海外バンド)は機能していたが何故かカバーを開けると殆ど
機能しなくなって仕舞いここまでとさせて頂いた。

9月9日 別のモデルで矢張り AM が機能しなかった物がバンド切り換えスイッチを何度か押した
結果動作し始めたことからこちらにも同様のことをしてみたが上に見える MW 用スイッチも間隙
が無く接点復活剤も吹き掛かられず、残念ながら好結果は得られなかった。

AC プラグを国内仕様の物に換え、FM アンテナ・コードと外部入力ケーブルを用意した。

底面カバーを固定するビスの 1本は殆どネジが切られて無かった。

 

 

2台目は Audio 300 一応問題は無いとのお話だった。

9月8日 動作確認に取り掛かった。 先ずは欠けていた AC プラグを加えた。

次いで電圧設定を 115V に換えた。

ダイアル面のランプが一部切れていた。 FM は良好だったが、当初 AM は機能しなかったが何度か
ボタンを押した結果 AM も何とか動作する様になった。多分永年 FM しか使わなかったと想われる。

ターンテーブルの底面が何処かにぶつかり擦っている様で回転が不安定だった。

奥の手を使わせて頂きこの問題は解決した。 

実際に演奏してみたが非常に良好だった。

FM の日本バンドえの改造に取り掛かった。 一度フロントエンドを表に出す必要が有る。

しかし一部のトリマーは調整時フロントエンド・ユニットを前面パネルから外す必要が有りそう。

9月9日 FM の日本バンドえの改造を始めたが局発回路が下の基板に在りこの部分の作業が困難
だったので無理をせず下端を 79MHz 程にした。

ダイアル面の左のランプとメーター部分のランプが断線していたので交換した。

最後に FM 用の簡易アンテナと外部入力ケーブルを用意した。

 

 

3台目は Atelier 2 電源が入らないとのお話だった。 (上蓋を固定する金具が無くなっている)

9月5日 動作確認に取り掛かったがお話の通り電源が入らなかった。

内部に中波用のバーアンテナが外れて落ちていた。

電源設定を変え電源ラインを追った。

モーターの回転をターンテーブルに伝えるゴム・プーリーも落ちていた。

カートリッジが欠落していた。

電源スイッチが怪しかったがここでは無かった。

分かって仕舞えばナーンダと云うことになるが AC プラグ内で片方の芯線が抜けていた。

電源が入り中波は良好に機能したが FM が全く機能しなかった。

FM の局発も動作しておらず発振段のプレート電圧を測定したみたが 70V 程しか無かった。

プレート負荷の抵抗値は本来10KΩなのだが実測値は約37KΩだった。本来の値に交換し動作し始
めた。 日本バンドえの改造に取り掛かり一応下端を78MHzとしたが上端は約86MHzとなった。

MW のバーアンテナを本来の位置に戻した。 今日は時間切れとなったので明日はターンテーブル
部分を診てみよう。

9月6日 ターンテーブルに取り掛かった。

ゴム・プーリーを外れない様使われている E リングが欠落していた。手許に3φ用しか無く手を加えた

ターンテブルは一応良好に回転して呉れた。

カートリッジの組み込みに取り掛かった。

カートリッジを無事組み込んだ。

先日来如何に製作するか悩んでいた上蓋を固定する上の金具が内部に落ちていた。

外部入力用の改造を加えた。

実際にレコード掛けてみたが若干針圧が軽すぎる様な感じだった。

固定の為の金具を装着してみた。 しかし内部に落ちていて助かった!

 

 

4台目は SK 61 ターンテーブルが回転しないとのお話だった。

9月7日 動作確認に取り掛かった。

カートリッジのスタイラス(針)が斜めになっていた。 若干修正を加えた。

スピーカー・コネクタの内部の配線が短絡しそうなので補正した。

ターンテーブルに取り掛かったが全く回転しなかった。

モーターのグリスが固まって仕舞った様でビクともしなかった。 仕方なく外し、シャフトをペ
ンチで挟み回転させ何とかスムーズに回転する様になった。

実際にレコードで回転を確かめてみたが若干回転が遅くまた周期的な振動が発生した。念の為進相
コンデンサを更に加えてみたが回転数は変わらなかった。 多分可成りの年月放置されていた様。

FM の感度が低く更に歪んでいたので調整に取り掛かった。 幸い感度は上がり、歪も無くなった。
日本バンドえの改造を加え下端を 78MHzとした。

この機種は音声回路が2系統用意されているが片方の出力が無かった。時間を要したが細かく調べた
結果出力管EL95が死んでいる様だったが同じ物を持っておらずピンアサインが同じ6AQ5で代用した。

9月12日 先日ターンテーブル部分の振動が気になり少し手を加えたが、矢張り振動が問題にな
るとのことで再度お持ち頂いた。しかしターンテーブルが縦に振動すると云うのは初めての経験
で何が原因か不明だが、考えられるのは回転を伝えているゴムプーリーの変形位なので類似機種
の物を移植してみよう。 上手くサイズが合うと良いのだが。

9月14日 先日実際にレコードを再生出来たのだが何故かカートリッジが盤面に届かない?

変形が考えられたゴム・プーリーに変形(永年一か所にドライブシャフトが当たっていると凹む
ことが有る)は見られなかった。 このプーリーの処とターンテーブルの軸受に注油してみた。

結果は大きく変わり振動は無くなり問題無くレコードを掛けられた。 狐に摘ままれた様!

回転数も先日より上がった様だった。

先ずはテストレコードで 1KHz を聴いてみた。 955Hz=-45Hzで約-4.5%

若干手を加えさせて頂いた結果は 985Hz=-15HzHz で-1.5%

上は 990Hz=-10Hz=-1%、下は 992Hz=-8Hz=-0.8%

実際に今井美樹さんのレコードをご依頼主と一緒に聴いてみたが違和感は無かった。

9月23日 45回転の回転数が大き過ぎるとのお話だったので先日加えた改造を元に戻した。

9月23日 トーンアームの交換をご依頼頂いた。 自分の物 (上の画像) はすんなりピンが抜けたが
ご依頼の物のそれは何とも抜けず残念ながら交換を諦めた。

 

5台目は SK 2/2 動作不明とのお話だった。

8月31日 動作確認に取り掛かった。

電源電圧の設定を 110V に変更した。 先ず電源が入らず、ヒューズを交換し、半田付けした。

音質調整のボリュームが壊れていた。

AM は機能したが FM は局発は機能していたが全体として機能しなかった。初めての経験となった。

9月4日 FM が何としても機能せず達人 M さんに診て貰った。 彼が奮闘して呉れバンド切り換
えスイッチに問題が在ることを見付けて呉れたので、日本バンドえの改造に取り掛かった。

当初 FM の音量が可也少なかったが調整後音量は増加し、下端を約 78MHzとした。 しかし欧州製
(1960年代) の真空管式 FM ラジオに多く使われている回路は可也微妙な動作で毎回泣かされる。

最後に切れていたパイロット・ランプを交換した。しかし熱源がバリコンの直下に在るのは拙い。

9月5日 組み込みに取り掛かった。 左下のボスが壊れていたので先ずここを修復した。 ケース
に組み込んだ結果 FM の低い周波数で若干発振が診られたので再度分解し再調整を加えた。

外部入力ケーブルとアンテナ・コードを作成した。

 

6台目は CSV 250   Phono 不動作

9月2日 動作試験に取り組んだ。

残念ながらゲインは非常に小さく、また時折パルス状のノイズが混入していた。

多分使われている電解コンデンサを全て交換する必要が有りそうと感じた。

9月9日 電解コンデンサ交換の為に基板を表に出す必要が有り格闘を続けた。 一応交換出来る
態勢に持ち込めたので何時もの部品屋さんに電解コンデンサ購入の為夕方出掛けた。

Phono 用プリアンプ部分の電解コンデンサの交換に取り掛かった。

次いでプリアンプ本体に取り掛かった。

最後に出力アンプ部分に取り掛かった。

交換を終え通電してみたが片方のチャンネルは何の出力も無く、もう片方はパルス状の大きな
ノイズが時折出るだけだった。 細かくは診ていないがパワー・トランジスタに問題が在りそ
うだが最早この時代のトランジスタの入手は簡単では無い。

 

7台目は型番不明のスピーカー

裏面に貼られていたラベルに型番が記されていたと想われるが剥されていた。 動作は問題無し。
Braun の 50年史がヤット我が家で見付かったので調べてみよう。 残念ながら見付からなかった。

 

8台目は Philips, 113 22GF

8月31日 動作確認に取り掛かった。入手した回路図からは AC 電源と電池で使えると考えていた。

実際は電池だけで、電源回路を繋いでいるバネ上の接合部分が腐食していた。

直流電源を直接繋ぎ動作させたが回転速度が少し異なっていた。

回転速度を調整し、一応音は出たが歪が気になった。

音声回路の気になった電解コンデンサを先ず交換してみた。

電解コンデンサ交換後も歪に変化は無く、スピーカーに問題が在ることが分かった。ただ可成り
薄いスピーカーで同様の物を持っておらず、見たことも無い。

一応組み込み最終動作確認を行ったがこの状態では完全とは云えない。

 

9台目は Philips, AG 2656

8月31日 動作確認に取り掛かった。

先ず電源電圧設定を110/127V に切り替えた。

インダクション・モーターのグリースが固着している様でモーターは全く回転しなかった。シャフ
トをペンチで掴み回してみたが時間が掛かりそうなのでドリルで回し回転はスムーズとなった。 

ただ機構系のアチコチに多くの問題が在る様で残念ながら好結果は得られなかった。

 

 

コメント
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