以前カートリッジの交換を行った Braun, Atelier 1-81 の左右の音量に差が在るとのお話しで
先ずは実際の動作を診てみた。 この種の機器の修理、改造のご依頼はこちらのホームページ
http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。
CR オシレータから 1KHzのサイン波を両チャンネルに加え 6Ω の負荷で出力を確認したが差は
殆ど無かった。
2月4日 実際にスピーカーでの出力を診てみたが可成り左右でレベルが異なっていた。
昨日回路図を持ち帰りバランスが異なる原因を探した。
前段から左右のレベルをオシロで診て行った。 上は1段目の出力端で差は無いが、下は2段目の出
力端で可成り差が有る。
前段に使われている真空管 ECC83 の gm を診てみた。
どうも真空管より段間のペーパー・コンデンサの絶縁劣化が想像されたので思い切って交換した。
可成り左右のレベル差は無くなり出力端で診てみた。(この機種の場合レコード再生時はバラン
ス調整が出来る回路(構造)になっている)
FM は問題無かったが AM のダイアル糸が切れているのに気付いた。
連続運転を続けたが1時間程して片方の出力にハムが混入したので出力管を交換した。
出力管 EL84 を交換し2時間以上連続運転を続けたが幸い問題は出なかった。