今日見積もりをご依頼頂いた Sparton, 557 ヒーターは点灯するが全く動作しないとのお話だった。
この種のラジオの修理、改造のご依頼はこちらのHP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。
既に修理が加えられておりペーパーコンデンサ、電解コンデンサ、一部の抵抗は交換されていた。
出力トランスが見当たらなかったので適当な物を繋いだ。
一応動作はしたがトラッキング・エラーと云うか周波数の変化量が非常に小さかった。 コイル類の
レアショートの可能性が有り問題は可成り深刻そう。 上は JORF ラジオ日本 (1,422KHz) 受信時。
ご依頼主に出力トランスが残っているか伺ったところ以前米国から購入した時に付いていなかった
とのお話だった。
3月20日 バリコンのショートが気になったので一度外すかとも考えたが可成りの作業となるので
先ず様子を診たが何とか外さなくとも修正出来そうだった。 結果ショートの問題は解決した。
サテ局発の変化量が少ないのだが一体何が原因か? 今日は時間が無く細部は診れなかった。
3月21日 机上で回路を当たるポイントの目星を付けた。 先ず回路を追ったが一部間違っていた。
その部分を修正した結果一応受信はする様にはなったが中間周波と想われる発振が激しかった。
(バリコンに繋がっているリード線(上の画像で白と黄の端子付き)が長すぎたので先ず短くした)
今回の機種の受信範囲が回路図に記されてなかったがダイアル面からは約550~1,700KHzをカバーし
ている様だった。 中間周波での発振が激しく回路のQを落とすかとも考えたが、こちらで通常中波の調
整に使っているループアンテナを繋いだ結果(インピーダンスが比較的低い?)良好に機能し出した。
下は NHK第一 594KHzから上はラジオ日本 1,422KHz を良好に受信出来る様調整を加えた。
ご依頼主のお話ではコンデンサ、抵抗類の交換はご自身で為さったとのことだた。