テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

スター、 SR-700A + ST-700E

2021-03-17 11:48:33 | 通信機

今日お預かりしたのは初めてとなるスターの SR-700A と ST-700E で回路図等を添えて頂いたので
近々取り掛からせて頂こう。 しかし何ともシッカリした梱包で開梱に可成りの時間を要した。 この種
の機器の修理、動作確認等のご依頼はこちらのホームページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ に
お願い致します。

先ずは動作をザット診てみたが良好だった。

全ての真空管の gm 測定に取り掛かったが、上の 6BZ6 のシールドケースを被せるのに難航した。
シールドケースが無ければ何の問題も無いのだが、ユニット間の隙間に在るこの真空管に如何に
してシールド被せるのか設計時考えなかったのだろうか? 

結局全て良好だった。 極一部のコンデンサは交換されていたが殆どはオリジナルのままの様だった。

今日は非常に腹立たしいことが有ったことも手伝って早めに仕事場を後にし部品屋さんに向かった。

3月18日 昨日購入したコンデンサに交換した。

全て交換し動作確認を行ったが何故か受信しなかった。

後段から徐々に前に進んだが第一局発が機能していないのかと診てみたが問題無かった(下)。

第一混合のグリッドでも、高周波増幅のプレートでも機能していたがグリッドでは動作しておらず RF
Amp, 6BZ6 を診てみたがどうもヒーターが点灯していない様だった。 一度外したところ3番ピンが曲
っていた。 先日一度抜いた後挿し込んだ際に曲がって仕舞った様で少しづつ戻し良好に動作した。
(今回は RF UNIT を固定しているビス3本を外し 6BZ6 を差し込んだ)

 

ST-700E で使われている真空管の gm も全て問題は無かった。

3月18日 先ずは動作を診てみた。 電源が入らず調べたところ 3A のヒューズが飛んでいた。

アレコレ試みてみたが送信出力を得ることは出来無かった。 先ずは取り扱い方が不明確なので
取説(英文)等を持ち帰った。 各真空管に電圧は加わっている様なのだが? 今日は時間切れ。

先ずはキャリアの発振部から動作を確認して行った。

3月19日 キャリアとサイドバンド・ミキサー、IF アンプ等に取り掛かった。

V5 の出力までは一応機能し始めたが、V6 の出力は本来 8.6 ~ 8.0MHz で無ければならないのだが
5.458 MHzと大きく異なっていた。  VFO の出力が怪しい。  可成り難航しそうな気配が漂い始めた。

上は VFO 出力で良好だった。 下は回路図上 VFO LPF と記されたローパス・フィルター。

回路図と実際の回路が異なる部分が幾つか診られるが上は V6 (VFO Mixer) 周りの実際の回路。

3月24日 2.95MHz成分のレベルが低いので V3 (SB Mixer) の出力に先ず取り掛かった。

上は1次側の共振周波数約 2.79Mhz、下は2次側の共振周波数約 2.71MHz。

ダスト・コアが調整出来ると簡単なのだが何かでシッカリ固定されておりビクともしなかった。

仕方なく適当なセラミック・コンデンサとトリマーを使って共振周波数を合わせた。

2次側の共振周波数も同様の方法で 2.95MHzに持って行った。

サテ一度組み込んで様子を診てみよう。(真空管等のストレー・キャパシタンスがどう影響するか)

組み込んでみたが 3.4MHz成分が多く肝心の 2.95MHz成分がどれ位なのかは不明。 スペアナが
欲しくなる。 今日も早めに帰路に着き部品屋さんでコンデンサ数種とトリマーを買ってこよう。

もう1方の 2.95MHz用共振回路 (295B) も内部を見てみた。

シールドケースを外した状態ではインダクタンスが増える様で共振周波数は下がった。

3月27日 先日購入したセラミックトリマーで共振周波数を各々 2.95MHzに持って行った。

3月28日 これまで最も単純な CW モードで色々試みたが肝心な 2.95MHz成分が出ず最早これまでか
とも考えたが今日は駄目元で USBモードで動作を診てみた。 幸い 2.95MHz成分が出始めた。

2.95MHz用のコイル(V6の出力)のコンデンサ 80pFが大き過ぎる様だったので 47pFに換えた。

ところが VFO との合成結果 8.0~8.6MHzとならなければならないのだが VFO の成分しか出ない。

添えて頂いたこのモデルの最初バージョン ST-700 での回路に換えるしか無いか? 疲れた!

3月29日 今回のモデルでは中間周波 (2.95MHz) と VFO 出力を共に V6 の G1 に加えているのが気に
なったのでオリジナルと同じ中間周波は G1、VFO 出力はカソードに加えてみた。

上は V6 VFO Mix の G1、2.95MHz 中間周波入力(1KHz変調)。 下は V6 K の VFO 入力。

上はV6 のプレートでの波形、略 5.5MHzの VFO 成分のみ。 下は 8.0~8.6MHz、BPF Outでオール
バンド発振の成分 (15.6MHz) しか診られない。 8.0~8.6MHzの BPF の特性が定かで無いが残念な
がら好結果は得られなかった。

 

コメント
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