テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

SC-130/URC-187 (再)

2016-12-17 16:07:19 | Weblog

  5日前の夕食後、電話に着信が有ったことに気付いた。 何方からかは分からなかったが兎に
角掛けてみたが、SC-130 のことで電話したとのお話だったが最初何のことか分からなかった。
一呼吸置いてヤット何のことか分かったが、こちらが SC-130/URC-187 の回路図を探している
ことを知り自分が持っているもののデータを何度か送ろうと試みたが送れなかった為電話とな
ったとのお話だった。  電話を頂いた徳島のOさんはこの機種を3台お持ちとのお話だったが予
期せぬ嬉しいお知らせだった。  この種の機器の修理を何の資料も無しに手掛けるのは困難極
まり無いが回路図が有るのは何とも心強い。  ところで今回この機種のサービス・マニュアル
を探している時にとんでもないファイルを受け取って仕舞い、結果仕事場の PC を修理に出す
ことになったが多くの迷惑ファイルの中で特に問題だったのがインターネット詐欺とも云える
もので、どう云った条件でそうなるのか不明だが突然アラート (警報音) が鳴り響き何をしても
止められず出た警告文には【ウイルスが入り込んだので直ぐに次のフリーコールに電話を掛け
阻止しないと大変なことになる】と云った様なものと記憶しているがPC修理の店の話では残念
ながら削除することは出来ないとの話だった。 マア音量をゼロにして気にせず仕事を続けれ
ば良いのだがその後何故か (プロバイダーからはマルウェアをブロックするサービスを開始し
たとの連絡が有ったがこれの結果なのだろうか?) この問題は発生しなくなった。 閑話休題、
このことを以前ご依頼頂いたM さんにお伝えしたところ是非再度診て欲しいと云うお話となり
今日再会することとなった。 ただこのところ多くの物をお預かりしており直ぐには取り掛か
れないが近々取り組ませて頂こう。 この種の装置の修理、改造、調整等に付きましてはこち
らの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。 

2月6日 このところ頭を痛めていた修理にヤット目処が立ち少し時間(精神的余裕)が出来たの
で動作のチェックから始めた。 最初出力が0.6Wが出ていた。 次に原発振12.7MHzを確か
め様としたところ出力は出ず、電源が入って無いのかと想ったがパイロット・ランプは点灯し、メ
ーターも振れていた。 ただ電流は可也少ない様で直流電源のメーターは殆ど振れて無かった。

回路図を元に先の発振回路を探したが分からず仕舞いだった。 念の為に基板の裏も確認した。

何とも発振の水晶も見付からず、この機種に詳しい徳島のOさんに電話をして仕舞った。 偶々リー
ド線の真下に在った為見逃していたが教えて頂き直ぐに分かった。 下の画像の略中央に在るのが
12.7MHzの水晶で、上に見えているのはPLLのリファレンス用の1.024MHzの物。

しかし3度目に通電した時は出力は出ず、パイロット・ランプも点灯しないのに電流は0.3A程が流
れていた。 何とも不安定だが先ずは電源回路から追う必要が有りそうだった。 しかし回路図は
在っても部品番号等が大きく異なっており想ったより役に立たない。

 

5月21日 永らくお待たせして仕舞ったが久し振りに取り掛かった。 先ず電源投入時の出力をみ
ておいた。 上はHiで約16W、下はLoで約4.6Wだった(電源電圧12V)。

先ず12.7MHzの水晶発振段(回路図上はBFO)から信号を辿った。

AM Injection を担っている FET, 2N3819 のソースに入力された信号はドレインに出力されていた。

ところがAM Injection 調整のVR, P108のセンターには信号が現れない。

P108に問題が有るのかと外してみたが問題は見られなかった。

P108 を元に戻しInjection レベルを調整してみたところ、或る点を超えると信号が現れた。

出力が出る様になったのでAMでの変調をみてみた。 変調度が浅い。

変調度の調整VR, P109 をMax にしてみたが余り変化は見られなかった。

マイクアンプはどの様に動作しているのか診てみたが初段(回路図上のQ105)は実際には装填
されていなかった。

代わりに使われていたのが小さな基板に載った SL6270C? 9218A? でこの部分の入出力を診て
みたが殆どゲインが無かった。 このICは一体どの様な物なのか?

実際に7MHzのハム・バンドをウォッチしてみた、可也の感度が得られていたが、音性出力が大き
過ぎ一番絞らないとならなかった。 他に後から気付いたことだが出力を切り替えても殆ど変化が
診られなかった。 一番の問題点だった通電後暫くすると出力が出なくなると云う点は回避出来た。

 

 

 

コメント
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