二台目は今回で多分4台目となる SONY, CRF-1 でベルトが解けて仕舞っているとのお話だったが、
ご依頼主のお話では数年前に似た様な修理をしているのをこちらのブログでご覧頂いたとのこと
だったが本人は全く覚えていない。 この種の受信機の修理、改造に付きましてはこちらの ホー
ムページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。
先ずは動作を診てみたが特に大きな問題は診られなかったがLocked-TuningとSerch-Tuning間
で数KHz周波数がズレるのが気になった。
確かに解けたゴムベルトは見えているのだがサテ前面部分を如何にして分解したか全く覚えて無い。
12月8日 昨日の続きに取り掛かったが上面パネルを何とか外したところでアチコチに血が付い
ていることに気付いた。 左手の人差し指の先が少し深く切れていたが何処で切ったのか不明。
しかしプリセレクタのシャフト(ダイアル糸が掛けられている)の処理が困難そうで先に進むか悩む
ところだが、左手の故障も有り少し頭を冷やすことにしよう。
12月9日 唸っていても何も解決しないので思い切って前面部分の分解に取り掛かった。 この辺
りの分解に関する資料は無くイヤハヤ神経を使う。
プーリーに巻かれていたと想われるゴム・ベルト?は完全に溶けて無くなっていた。
回転は増速され穴の開いた円盤を回し、下の画像に見えているフォト・カップラでそれを検出する。
下は溶けていたゴム・ベルトの一部で、この3倍程の量だった。 午後適当な材料を探しに行こう。
午後時々行くホームセンターに向かった。 何せ何も無い野原の真ん中に居る様なものなので先
ずはバスで20分の最寄駅に行き、一駅だが乗って仕舞えば2分で、駅からは徒歩7分程なので片
道40分程を要する。 寸法(内径)は測っておいたのでその点に問題は無かったが太さは余り気
にして無く、潰れるので問題にはならないだろうと考えていたが実際はそう間単には行かず、結局
自分で作ることとなった。
上手く嵌り動かしてみたが可也増速しているので想像していたトルクよりズット大きな力が必要だっ
た。 この感触は初めてでどうもこれまで手掛けたこのモデルでは全てこの部分に問題が有ったの
では無いかと想う。 今日は時間切れとなったので明日組み込みに取り掛かろう。 上手く行くか?
12月10日 朝から組み込みに取り掛かり約4時間を要して仕舞った。 しかし何度細かい点をやり
直したか、当初の想定の甘さを悔やむばかりなのであります。
12月11日 昨日はヤット組み込み動作を確認したがMode:Wideでは良好に動作していたが他の
Modeでは音声出力が無く、資料を一式持って帰宅した。
朝一で回路図で確認しておいたポイントのチェックに取り掛かった。
昼前に問題の原因が見付りヤレヤレと組み込んだが、Mode切替のLEDのどれかが消えて仕舞ったり
周波数ズレが診られたりで合計10回程分解、組み込みを繰り返し気が付けば午後4時を過ぎていた。
これから昼食を摂っても家に戻れば夕食の時間なので今日の昼食は止めにした。
7MHzのハムバンドを聴いてみたが可也スムーズだった。 今はラジオ日経を聴きながらキーボー
ドを叩いているが二度とやりたく無い機種となった。