テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

BRAUN, SK-55 (1963)

2013-03-26 12:40:42 | Weblog

 

今日お預かりしたのは BRAUN の SK-55 で以前は問題無く動作していたものの最近通電したとこ
ろ動作しなくなって仕舞ったとのお話だった。 この種の装置の修理、改造に付きましてはこちら
の ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

ピックアップ部分が外れて(折れて)いたが、これが本来の物か疑問が残る。 SK-55その物はモノラルだが
添えられていた物はステレオ対応の物だったことと、トーンアームとの接合のし方が後付けの様に想えた。

上の画像に見られる様モーターの配線が外れていた。 もう一点下の画像からは出力管以外のヒーターが
点灯していない。

3月26日 ゴーサインを頂いたので修理に取り掛かった。 先ずは真空管5本の内の3本のヒーターが点
灯しない問題に取り組んだ。

初めての経験となったが上の画像に見られるヒーター・チョークが若干の角度に依って断線し、逆に角度
に依っては問題が無いと云う中途半端な状態だった。  ラジオ部分は動作し出したのでFMのカバレッジ
の改造に取り掛かり好結果を得た。

モーターの配線を繋ぎ通電してみたが未だ回らない、再度診た結果もう一本(黒)も外れていた。

モーターは回る様になったのでピックアップからの配線を診たところモノラル接続となっておりオリジナル
の可能性が高くなった。  しかし振動吸収の為のスプリングが欠けている。

ピックアップの針の部分の高さが低いので微調整を加えた。 針先は可成り丸くなっていた。

ピックアップ部分を仮止めし、この部分の配線を行った。

実際にレコードを演奏してみた、針先の問題と想うが針が飛んでいた。 少しウエイトを置くか?

絶縁劣化が想像出来るペーパー・コンデンサを交換した後、プレーヤー部分を組み込んだが押しボタンが
確実に固定(ロック)されず色々やってみたが上手く行かず時間を要したが若干変形させ上手く行った。

ピックアップを本格的に固定する為エポキシ樹脂で固定したので少し硬化を待つことにしよう。

 

3月28日 接着剤の硬化を確認し最終的な動作確認を行った。 50円硬化を載せ演奏させたが......

カウンター・ウエイトを調整し、50円硬化は外した。 最後に演奏を自動的に終了することも確認した。
(針の問題で音飛びは免れないが)

FMアンテナ用の整合器(75Ω:300Ω)と、iPod用入力アダプタを繋いで終わりとした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする