このところ久し振りに昭和42年(1967年)に発売されたSONY製の世界初のICラジオ、ICR-100の修理に取り組んでおります。 2台の修理品の片方は(未だ断定は出来ないのですが)肝心要のIC(ICR-100の場合、中間周波増幅+検波+AGC+低周波ドライブの機能が格納されている)に問題が在る様で、そうだとするとこれはもう残念ながらお手上げですが明日もう一度細かく調べてみましょう。 ●もう一台はボリュームの前の部分が無くなっており他から移植の必要有り。 サーテ、今回もこれら2台から1台を完成させるしか無い様です。 *この機種の修理、販売に関しましてはこちらのホームページからお問い合わせ下さい。
●5月20日追加 目下在庫している(レストア済みの)物の販売価格は次ぎの通りです。
ICR-100本体(FOB付)¥38,000. 充電器(BC-100W)¥18,000. イヤフォン¥12,000.
化粧箱¥8,000. *ご注意:充電器のみの販売は致しておりません。
●5月23日追加 ICR-100の購入依頼を頂いたことをきっかけに久々に仕舞い込んでいたICR-100の
修理を始め、この5日程で合計7台の再修理を試みました。 多くは以前修理に難航したそれらですの
でどうなるかと思いましたが、今日完成した物を加え何とか2台を生き返らせました。 後程オークション
に出品致しますのでご覧下さい。
未だVRの移植を行っておらず、ツマミは単に置いただけ。
未だ電池も入れてないので充電用の電極は見えてない。
本体よりズット稀少なアクセサリ(充電器、イヤフォン、化粧箱)類。
●今日はもう一台を細かく見てみました。 電池の近くのプリントパターンが一部無くなっており、修復
後低周波の動作が改善されましたが依然受信には至りませんでした。 局発は問題ないので明日
以降IFのチェックに移りましょう。 (5月20日)
●IFをアレコレいじっていたところ動作し始め喜んだのですが組み込んだ後また動作しなくなって仕舞い
残念ながら諦めることに致しました。 今日は1台を完成させましたが、残りは全て残念な結果となりま
した。 (5月21日)
●今日トライしたものはIFこそ良好でしたが、トランジスタ3個がダメで、またICのAFドライブが壊れて
いる様で歪みが激しくこれまたジャンク箱行きとなりました。 (5月22日)
後ろのカバーを取った、内部の様子です。 この機種に使われているIC(CX 901)の回路では4個の
調整抵抗を使うことになりますが、それらの値は10、乃至12種の抵抗値から選ぶ様になっており、丁
度トランジスタラジオの出始めの頃が思い出されます。
基板を外しパターン面を見たところです。 500円硬貨より少し大きい基板です。
部品面です。 基板の右下、電解コンデンサの下にICが実装されております。
●5月21日追加 手許に有った5台のICR-100をついでに確かめてみましたがどれもICに問題が在る
様で如何ともし難く残念ながらジャンク箱行きです。 しかしこの時期のICの信頼性は可也低い様です。
前の部分が壊れていたボリューム(右端)と良品(中央)。 ここまで小さいと代替品も見付かりません!