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”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

行事食(お盆)について勉強しました

2013-08-02 13:58:11 | お勉強

袋井市健康づくり食生活推進協議会の

リーダー研修が行われ、

「お盆のいわれと行事食」について勉強しました。

講師は、大角恵子先生。

 

 

静岡市では、お盆は割と簡略化して行われるので、

遠州地方で丁寧に行われ、

主婦の皆さんがそのしきたりにお詳しいのには、

驚くばかりです。

 

 

実習したお料理は、

霊供膳(りょうくぜん)にお供えするものと迎え団子です。

Img_7479    Img_7481

 ・ぼたもち

 ・ゆうごう汁風

 ・煮豆

 ・きゅうりとわかめの酢の物

 ・にんじんとこんにゃくの白和え

 ・白玉団子(迎え団子)

 

 

ゆうごう汁の「ゆうごう」とは夕顔のことです。

かんぴょうを作る夕顔は「実夕顔」。

それに対して、未熟な実を食べる「葉夕顔」があります。

この場合は、「葉夕顔」を使いますが、

手に入らなかったので、冬瓜で代用しました。

 

 

お盆の行事は、

606年 推古天皇の時代に始まったと言われています。

冷蔵庫もなかった時代だからこそ、

その時期に採れるものだけを使って

先祖の霊を供養したのでしょう。

 

その食事が、物が豊富になった現代でも

受け継がれています。

その行事のいわれを学ぶと同時に

旬を大切にしてきた先人たちの知恵を見直す

大切な時間となりました。

 

ありがとうございました。

 

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茶草場と在来茶

2013-07-28 08:03:23 | お勉強

掛川市の東山地区に行ってきました。

世界農業遺産に認定された茶草場を視察し、

この地に昔から伝わる在来茶を味わってきました。

Img_7440

 説明をしてくださった静岡大学の稲垣先生

 

 

●茶草場とは

この写真の中で、きれいに刈られたお茶の樹の間に、

少し緑色の濃い草地が見えると思います。

Img_7438   Img_7451

これが茶草場です。

主に生えているのはススキやササ。

11月~12月に枯れた草を刈って、干し、

1月~2月にそれを畑に敷きます。

 

こうすることで、有機物が増えて土が豊かになり、

お茶の味がよくなります。

 

この伝統農法は、掛川、菊川、島田、牧の原の4市と

本川根町で行われており、

このたび世界農業遺産に認定されましたが、

掛川の東山地区はその中心地です。

 

 

●茶文字の里、東山

粟ヶ岳の斜面に描かれた「茶」の文字。

Img_7441

霞んでしまって、わかりにくいかと思いますが、

目を凝らしてご覧ください。

まだ、携帯などの通信手段がなかった時代に、

手旗信号で位置を確認しながら、

植えられたそうです。

 

 

●在来茶「加久良(かくら)」をいただきました。

富士東製茶農業協同組合 青年部の方が

ていねいに淹れてくださいました。

Img_7445

 

Img_7446

 

上品な甘みと香ばしさ、深い味わいを感じます。

 

普通、お茶の樹は「さし木」で増やしていきますが、

在来茶「加久良」は、お茶の実から苗を作り、

それを植えていきます。

それゆえに、樹の成長にばらつきが出やすく、

育てにくいそうです。

茶業技術が進歩したとは言え、

そのような中で、一定の味を保っていく努力は

並大抵のものではないと思います。

 

 

●茶草場の最大の魅力

茶草場には、多様な動植物が生息しています。

この東山地区には、秋の七草がすべてそろっています。

また、「カケガワフキバッタ」など、地名が名前に入った

珍しい昆虫もたくさん暮らしています。

 

珍しい動植物が生息している地域なら、

他にもたくさんありますが、

農業のために守られてきた草地が

結果的に生物を守ることにつながったという点が

世界的にも評価を受け、

世界農業遺産として認定されたのだそうです。

 

 

今まで、茶草場という言葉を聞いても、

どの部分を指すのか、

私自身、明確にわかっていませんでした。

でも、これから季節が進み、

茶園の中の茶草場を見るたびに、

あの枯草色を誇らしく思うことでしょう。

 

稲垣先生、

富士東製茶農業協同組合 青年部の皆さま、

ありがとうございました。

   
   

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おだしの勉強

2013-07-17 12:57:45 | お勉強

東京のだしソムリエ協会さんへ

おだしの勉強に行ってきました。 (*^_^*)

 

 

かつお節、煮干し、昆布、干し椎茸、

そして、顆粒だしの素で取っただしのテイスティング。

Img_7364

味の違いもさることながら、

色や透明感の違いに驚きました。

 

さらに、同じ昆布だしでも、

真昆布と日高昆布では全く違います。

同じかつおだしでも、

枯れ節と荒節では全く違います。

同じ煮干しのだしでも、

かたくちいわしとアゴ(とびうお)では全く違います。

 

 

だしを取った素材も見せていただきました。

●真昆布、日高昆布、干し椎茸(冬菇)

Img_7369

 

●枯れ節、荒節

Img_7368

 

●かたくちいわし、アゴ(とびうお)

Img_7365

 

 

値段の高い、安いに関わらず、

その食材から取れるだしの特性を生かすことによって

お料理の幅が広がることを実感しました。

 

イタリアンや和食の料理人さんに交じって

貴重なお勉強をさせていただきました。

ありがとうございました。

 

※だしソムリエ協会さんについてはこちらをご覧ください。

http://dashi.be/

 

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精進料理に学ぶ

2013-05-15 10:47:29 | お勉強

昨日のブログの続きです。

 

ゴマ豆腐作りを体験したあと、

私たちは竜雲寺の奥様手作りの

精進料理をいただきました。

Img_6855

 ・酵素玄米

 ・もずくと山芋の酢の物

 ・ゴマ豆腐

 ・たけのこと豆腐のすまし汁

 

その他、大皿で野菜の煮物きゅうりとパプリカの浅漬け

干しえのきと水菜の和え物

順番に取り分けていきました。

 

 

そして、ただ食事を楽しむだけでなく、

茶道の席で懐石料理をいただく時の

お作法も教えていただきました。

 

 

懐石料理のお作法は、

禅宗の教えに基づくものです。

お椀のふたの重ね方、

大皿料理のとりわけ方など

すべて、「合理的」「機能的」・・・

と言うとドライに聞こえるかもしれませんが、

「無駄を出さない。」「ものを大切に使う。」

という精神から成り立っているものでした。

 

 

料理とは、「理を料る(ことわりをはかる)」と書きます。

筋道を立てて考え、はかって処理するという深い意味を

精進料理だけでなく、

そのお作法にも感じ入りました。

 

本当に多くの事を学ばせていただきました。

ありがとうございました。

 

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ゴマ豆腐作り体験

2013-05-14 21:41:52 | お勉強

野菜ソムリエコミュニティ静岡のイベントで

ゴマ豆腐作りを体験させていただきました。

 

会場は菊川の禅寺、竜雲寺さん。

 

●野菜ソムリエ仲間で、だしソムリエでもある

 竜雲寺の奥様からだしのお話を伺いました。  

Img_6820_2

 

 

●竜雲寺のご子息がゴマ豆腐作りの先生。

Img_6825_2

 

 

●ゴマペースト、本葛、水を混ぜ、漉していきます。

Img_6832

 

 

●漉してなめらかになったものを、火にかけます。

Img_6834_2

 

 

●この状態になるまで、みんなで順番に練っていきます。

Img_6841_2

その間、約30分。

 

こんなふうに笑っていますが、

手首の筋を違えたみたいで、いまだに痛いです。

ものすごい力が要る作業です。

Img_6839_2

 

 

●型に流して冷やしていきます。

Img_6845_2

 

 

ゴマを炒ってするところから始めるとなると、

真夜中の3時半から作業に取り掛からなければなりません。

そんなわけで、今回はゴマペーストを使用しましたが、

このペーストも永平寺で使用しているもの。

 

永平寺で修業されていたご子息が

やさしくご指導くださったおかげで、

私たちは本物のゴマ豆腐を

お土産に持って帰ることができました。 (*^_^*)

 

このあと、素晴らしい精進料理をいただくのですが、

それはまた、明日お伝えいたします。

おやすみなさい。

 

コメント (2)
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