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”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

食品と放射線のこと 学ばせていただきました

2013-11-13 08:21:45 | お勉強

浜松で中部原子力懇談会 講演会

「一緒に学びませんか? 食品と放射線のこと」

が開催されました。

 

講師は、東京都市大学 原子力研究所 准教授の

岡田往子先生。

 

震災後、食品と放射線に関する講演は、ずいぶん聴いてきました。

しかし、最後に聞いたのは去年の4月。

食品中の放射性セシウムの新基準が適用された直後で、

県内でも、学校給食の放射線量を測定する地域が

増えてきた時期でした。

 

その後、基準値を超えた農作物についての報道はだんだん減り、

学校給食での取り組みが、どうなったのかも知りません。

この講演会のために、過去の新聞記事を読み返してみると、

忘れてしまっていることの多さに気づかされました。

 

岡田先生のお話は、とてもわかりやすく

すうっと入ってきました。

というのも、先生は小学生対象に放射線の授業をされており、

その資料をもとに解説してくださったから・・・。

私のような科学オンチでも、ついていくことができました。

 

 

内部被爆の量を計算

食物に含まれる自然放射性物質の量をもとに、

私たちが1日に、どのくらい内部被爆をしているのか

1回の食事メニュー(主食、主菜、副菜、飲み物)から

計算をしてみました。

Img_8096

 

 

霧箱の中で、放射線を可視化して見せていただきました。

Img_8097

 

 

放射線という言葉は、

原発事故後、突然降ってきた「恐怖の大魔王」のように

思っている人が多かったけれど、

放射性物質は地球の誕生以来、存在し続けています。

 

その事実をしっかり理解して、むやみに恐がらなくなり、

今に至っているというのなら良いのですが、

時間が経って、食品と放射線のことなど

考えなくなってしまったというのなら、

改めてお話を聴いてみるのもいいかもしれません。

 

 

今年度、岡田先生の講演は静岡県内で

あと2回開催されます。(内容は、同じです)

 ●平成26年1月21日(火) 13:00~15:00

  会場:クーポール会館静岡

 ●平成26年3月5日(水) 13:00~15:00

  会場:掛川グランドホテル

 

※お問い合わせは、中部原子力懇談会 静岡支部

 TEL 054-253-4140 

 (9:00~17:00 土日祝日を除く)

 

岡田先生、そして関係者様

ありがとうございました。

 

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盛り上がるえびす講

2013-10-20 10:49:07 | お勉強

地元食推協の勉強会が開かれました。

今回のテーマは、「えびす講の行事食」。

 

伝統食や行事食の研修会が行われると

一番盛り上がるテーマが、この「えびす講」。

遠州地方では、11月20日に行われ、

その日が近づくと、

「えびす講用大根」と書かれた葉付きの大根が

スーパーの店頭に並びます。

 

 

●えびす講とは

 10月は、すべての神様が出雲へ出かけます。

 その留守をあずかるのがえびす様。

 「留守神様」としてえびす様をおまつりする行事がえびす講です。

 

 

●えびす講の飾りとお供え

 まず、えびす様の新しいお札をまつります。

 床の間付きのお座敷で、

 葉付きの大根を社(やしろ)の両脇に飾ります。

 お供え物のごちそうは、桜飯、尾頭付き魚、煮しめ、和え物、

 汁物、果物、和菓子などです。

 

 

そんなえびす講の行事食として、実習したものは

Img_7903_2

 ・桜飯

 ・尾頭付きの煮魚

 ・里芋の呉汁

 ・すり焼きもち

 

 

最初に、「えびす講がテーマだと盛り上がる。」

と書きましたが、

それは、同じ遠州地方でもしきたりが異なるからです。

大根なますを供えるところもあれば、

メダカやフナを獲ってきて

水鉢に泳がせて供えるところもあります。

 

 

ところで、えびす様というと商売繁盛、家内安全の神様として

広く信仰されていますが、

もともとは海上の守護神として漁民に信仰されていました。

えびす様が右手に釣り竿、左脇に鯛を抱えていることからも

そのことがわかりますよね。 (*^_^*)

 

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ふじのくに在来野菜×レストランビオス

2013-10-06 08:02:25 | お勉強

静岡県内に残されている貴重な在来作物をいただきながら、

静岡大学の稲垣先生のお話が伺えるというイベントが

富士宮市のレストランビオスで開催され、

野菜ソムリエ仲間と出席させていただきました。

 

Img_7814

【左:静岡大学 稲垣栄洋先生  右:レストランビオスオーナー 松木一浩さん】

 
        

 

では、お料理をご覧ください。

●白糸唐辛子のグジェール

Img_7817   Img_7818

 グジェールとはプチシューのことです。

 

大中寺芋と功刀(くぬぎ)さんが育てた3年物のニジマスのフュメ

 自家製生ハムとパルミジャーノ、野生のクレソンのサラダ仕立て

Img_7820     Img_7837


 大中寺芋とは、赤ちゃんの頭ほどある里芋。

 そこまで大きいと部位によって食感が異なります。

 ホクホクとしっとり、両方楽しめました。

 

●井川地這いキュウリとイワシのパテ

 キュウリのヴィネグレット

 井川ナスを焼きナスにしてコンソメジュレと共に

Img_7824     

 皮の硬い井川ナスがここまでトロトロになるとは・・・!!

 きゅうりのソースも爽やかです。

 

●くず粉で固めて焼いた見附カボチャと

 ココナッツミルクのスープ

Img_7825

 磐田の見付かぼちゃが、おしゃれに変身。

 細切りになっているものは、生の見附かぼちゃですが、

 柿のような味と食感でした。

 

●雑穀をファルスにした富士鶏のロースト

 おらんど(井川の在来のじゃがいも)のエチュベ

Img_7827   Img_7828

 ファルスとは詰め物のこと。

 清水のもち米「金太もち」、静岡市の「しょうがヒエ」、「だれっきび」、

 「酒あわ」などの雑穀が詰められていました。

 皆さんのお料理には、

 在来のニラと井川大蒜のピューレがかかっていましたので、

 まわりのソースはグリーンです。

 

●加久良(抹茶)のパンベルデュ

 日本ミツバチ百貨蜜のアイスクリーム

Img_7829

 パンベルデュとは、フレンチトーストのこと。

 百貨蜜とは、色々な花の蜜が集まった雑多な蜂蜜を指しますが、

 豊かな高山植物から集められた南アルプスの百貨蜜は

 独特の風味があり、高級品とされています。

 

●加久良(煎茶)のクッキーと白糸唐辛子のギモーブ

Img_7832

 ギモーブと唐辛子の組み合わせが斬新!!

 スイーツに使われると、辛さが際立ちます。

 

●加久良紅茶

Img_7831

 

 

レストランビオスで、自家栽培でない野菜を使ったのは

今回が初めてとのこと。

在来野菜の量が限られていたため、

試作を繰り返すこともできず、

頭の中である程度まで組み立てるという作業を

前日の夜遅くまで続けられたそうです。

 

在来野菜の個性を生かしながら、

食べる側のことを大切にお考えくださっている

シェフのお気持ちが伝わってくるお料理でした。

 

松木さん、稲垣先生、河崎シェフ、

そして、ご一緒させていただいた皆さま、

ありがとうございました。

 

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お月見と里芋の関係

2013-09-30 09:13:46 | お勉強

先週末、地元食推協の勉強会が開かれました。

今回のテーマは「お月見の行事食」。

 

●お月見と里芋

 お月見とは、旧暦の8月15日に月を鑑賞する行事ですが、

 もともとは、中国の里芋の収穫祭が由来。

 収穫作業が夜まで続く時、

 明るく照らしてくれる満月に感謝するとともに、

 豊作を祈願したことから始まった行事です。

 

●十五夜と十三夜

 十五夜は、中秋の名月、芋名月とも呼ばれ、

 旧暦8月15日の十五夜を指します。

 この時期に採れる里芋を供えます。

 

 十三夜は、後の月、豆名月、栗名月とも呼ばれ、

 旧暦9月13日の十三夜を指します。

 この時期に採れる豆や栗を供えます。

 

 

そんなお月見の行事食として実習したものは、

Img_7790

 ・栗おこわ

 ・今風満月蒸し

 ・月見和え

 ・豆腐団子の野菜汁

 

 

今年の十三夜は、10月17日。

月がきれいに見えるといいですね。 (*^_^*)

 

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こころの健康講演会

2013-09-29 09:36:48 | お勉強

「こころの健康講演会」に出席させていただきました。

テーマは、

身近なうつ病気づいてますか?

~うつ病の理解とストレスと上手につきあうコツ~

 

講師は、神経科浜松病院院長 山岡功一先生。

 

このグラフをご覧ください。

Img_7785

疾病による患者数の推移を表わしたものですが、

赤がガンの患者数、

そして一番上の青が精神疾患の患者数です。

近年、急速に患者数が増加しているのがわかります。

 

 

●早期発見、早期治療が大切

 うつ病も早期発見、早期治療をした方が

 医学的にも有効であることがわかっています。

 また、早く治療を始めた人の方が、自殺リスクも下がります。

 

●うつ病の早期発見のポイントは

 ・口数、笑顔の減少

 ・俗っぽいこと(例えば週刊誌の見出しなど)にさえ

  関心がなくなる。

 ・強い頑張りを口にするようになる。

 

 つまり、非日常性を周囲がいち早く察知することが大切です。

 

●主婦によく見られるうつのサイン

 ・毎日の献立が決められない。

 ・スーパーに行っても、買うものがいつまでも決まらない。

 

●主婦のうつを改善するための例

 ・おかずを一品減らす。

 ・スーパーのお惣菜を活用する。

 ・会社帰りの夫に、お弁当を買ってきてもらう。 など

 それでも、症状が進む場合には、

 入院して、日常を意識することなく休養できる環境に

 身を置くことも大切です。

 

 

こころの健康に関する講座は、

時間がある時は必ず出席するようにしています。

今回の講座では、かねてから疑問に思っていた

「うつ病の治療にはどうして長い時間がかかるのか?」

という点が見えてきたことが最大の収穫でした。

 

山岡先生、ありがとうございました。

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