UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

誕生したばかりのトマソン物件に遭遇!

2018-07-25 01:03:49 | 日記
世の中には「超芸術トマソン」なるものが存在しています。その作品は「トマソン物件」と称されています。トマソン物件愛好者であるGGI、これまで何度かトマソンのことをこの日記にも書いておりますが、若干復習いたします

「超芸術トマソン」というのはもうご存知の方も少なくないと思うのですが、画家であった故赤瀬川原平センセイが発見されたあらたなる芸術概念です。美術館のなかに飾られているものだけが芸術ではない、街中にも芸術は存在しているという赤瀬川氏の大発見が超芸術トマソンを誕生させたのです。

「超芸術トマソンとは何か」を論じると長く長くなりますから、とりあえずウィキペディアさんによる定義を借用しておきます。

《超芸術トマソンとは、赤瀬川原平らの発見による芸術上の概念。不動産に付属し、まるで展示するかのように美しく保存されている無用の長物。存在がまるで芸術のようでありながら、その役にたたなさ・非実用において芸術よりももっと芸術らしい物を「超芸術」と呼び、その中でも不動産に属するものをトマソンと呼ぶ。その中には、かつては役に立っていたものもあるし、そもそも作った意図が分からないものもある。 超芸術を超芸術だと思って作る者(作家)はなく、ただ鑑賞する者だけが存在する。》

トマソン物件のなかでも一番ポピュラーと申しますか街中でよく見かけるタイプの物件は通称「原爆タイプ」と言われるものです。

たとえば、二軒の家が接して建てられており、片方の建物が取り壊されると、取り壊されてしまった方の建物の跡がくっきりと取り崩されずに建っているほうの建物の壁面に残ります。かつての隣家の跡がいつまでも残されることになりますが、何かの役に立つわけではありません。これが原爆タイプの典型的なトマソン物件です。

そんな説明では何のことか分からんとおっしゃる方は、原爆タイプトマソン物件についてのサイトをご覧くださいませ

(広島に原爆が投下されたとき、強い熱線のために、広島市内の銀行の石段に坐っていた人の影がそのまま焼きついていたことが知られていますが、「原爆タイプ」という名称は、広島でのこの事実にヒントを得て赤瀬川氏がつけたのですが、同氏はこの比喩は「あまりにもえぐいでしょうか」と命名当時が悩まれていたようであり、最近関係者の間では「影タイプ」とも称されているようです)

と、前置きが長くなりましたが、今日紹介したしますのは数日前にGGIが遭遇した「原爆タイプ」のトマソン物件です。

今日の写真はクリックして、しかとご覧くださいませ。隣同士に建っていた二軒の建物、片方が取り壊され更地になっております。

何もそれほど珍しくはないでないか、この程度の原爆タイプトマソン物件はどことにでもあるじゃないかと思われるかもしれません。

ところがそうではないのです。まだ取り壊すための足場が残されていますね。つまり、片方の家はまだ壊されたばかり、ですからこのトマソン物件もこの世に誕生して間もないのです、誕生したばかりなのです!

赤瀬川先生は「超芸術トマソン」の第一人者として数多くのトマソン物件を発見されましたが、でも、赤瀬川氏、トマソン物件の「誕生」に遭遇したことはないのではないかと思います。つまり赤瀬川氏の発見された物件のほとんどは誕生してからかなりの時を経た物件であるものと思われます。

誕生したばかりのトマソン物件を記録した写真、あるいはトマソン物件誕生の瞬間を撮った写真はこの今日のこの写真だけではないかとGGIは確信し、本日わざわざ紹介させていただいたしだいであります。

この物件、これから時を経るにつれてリッパなトマソン物件に成長するのでありませう・・・

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!
コメント
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