UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

大雨・私的大水害・大量処刑・・・

2018-07-07 02:14:18 | 日記
雨の日が続きますね、今日もまだ降り続きそうです

昨日も一昨日も終日雨、わが湖国でもこれまでにない降雨量だと報じれています。わが庵の近くに小川よりは大きい中川ほどではない川がありますが、水かさが急に増えて激流と化した川面を見ておりますと、めまいがして、吸い込まれそうになります。

終日雨であった一昨日の夕方、やんごとなき用事で京の都に上り、御所の近くにある某宗教関連施設へと赴きました。死刑制度に反対している仏教各派・キリスト教・神道系団体などでつくっている宗教者のグループが主催した死刑問題についての小さな集まりがあったのです。若干の義理もありましたので、いわば表敬訪問したのでした。京への上り道、雨はまだ激しくはなかったのですが、徐々に激しくなりそうな気配でした・・・

かつて世間の耳目を集めた某重大爆破事件を起こして死刑判決が確定していたものの昨年病死(獄死)した人物の関係者による対談形式の講演会でした。死刑が確定するとその処遇が激変し、原則として弁護士や家族以外とは接触できなくなるなど、死刑確定囚に対する扱いがどのようなものあるかなど、いろいろなことを話されました。多くはすでにGGIも知っている事柄であり、意外ではなかったのですが、講演者は最後に軽く付け足すように述べていました

「ワールドカップで日本は大騒ぎ、予選リーグを勝ち抜いてベスト16に進出できたと日本人は大喜びでしたが、あの16の国のうち死刑制度が未だに存在している国は日本だけであると、ヨーロッパのメディアが伝えていたそうです・・・日本のメディアはこのような事柄を報じようなんて、思いもしないでせうね」

この話を聞いてGGI、思わず苦笑してしまいました。この話は事実だからです。ベスト16は欧州諸国と中南米のラテン系の国々とロシアですが、欧州諸国は死刑を廃止することがEUへの加盟条件とされており、またラテン系の国々はいわばカソリックの国であり、ローマ法王が死刑に反対しているため、これらの国々では死刑はすでに廃止されているのです。

講演会が終わり会場を後にしようとしましたら雨は本降りになっていました。これはちょっと激しいなあとは思ったのですが、帰らぬわけにはいきませぬ。思い切って烏丸通を一路地下鉄の駅へと向かいました。かなり足もとが濡れたのですが、なんとか無事駅にたどり着き、京都駅でJRに乗り継いで帰ってきました。ところが午後9時半ごろ、GGIが降りるJRの駅に着きましたら、雨は一段と激しくなっています。改札口を出たところに看板が立っており、乗り降りするみなさん困ったなあと言う表情でこの看板を真剣に見つめています

「明日は朝から全面的に運転を休止します、東海道線、湖西線などなど。各駅停車のみ運転いたします…云々云々」

この看板を目にして、「まあ、オレはヒマな後期高齢者、明日電車が停まってもなんともないもんね~、どうぞご自由に」などと無責任なことしか考えなかったのですが、長いエスカレータを降りて駅前に立ちましたら、もうほとんど豪雨、激しい雨、止む気配はゼロ、もっともっと激しくなりそう・・・・

弱ったなあ、それにオシッコもちびりそうやしなあ・・・どうしよう、とりあえず少し先にあるファミリーマートさんまで行って、トイレを借りて、すっきりしてから熱いコーヒーなんかを口にすればなんとかなるんじゃないか、ねえ、そうですよねえ、そのうち青空が見えてきて何とかなるんですよねえ、植木等さん?

かようなしだいでファミリーマートさんに立ち寄り所期の目的を達成したのですが雨は一段と激しさを増しておりす。

しかたがない、春雨じゃないけど濡れて行こうと決意、歩きだしたのですが傘はたいして役に立ちませぬ、激しい雨がたちまち前から横から後ろからGGIを襲ってまいります、初めはズボン、そのうちジャケットの腕と背中、そのうちステテコに浸透、次いでシャツの背中のほうにまで浸透、そして最後にはデカパンにまで・・・二十分ばかりの道のりを歩いておりますうちに首から上を除いて大水害、持っていた見かけ倒しで防水がまったく効いていないボストンバッグの中に入れていた紙切れの類も水浸し・・・・

ようやく庵のサザンガーデンにたどり着きましたら、玄関への小道を占拠して行く手を阻んでいる雨にたっぷり濡れている草花クンたちの大歓迎、この草花クンたちをかきわけかきわけ・・・

玄関にたどりつき、上から下まで、たっぷり濡れた衣類を全部脱ぎ捨てて洗濯機へ投入、全部着替えてやれやれと一息、傘がほとんど役立たず、こんなにびしょ濡れになったのは初めてといってもよい景気の良い濡れっぷりでありました

もちろん靴の中も水浸し、しばらくこの靴は履けないなあ、ウオノメがあっても痛くならないいい靴なんだけどなあ、と思いながら、あっそうだ、ケイタイとデジカメ、果たして無事からなあとにわかに心配になりました

ズボンの左ポケットに入れていたケイタイは無事でありました、ところがボストンバッグの外側のポケットに入れておいたデジカメ、取り出しましたら表面が濡れています、これはやばそうだなあと思ってそっとスイッチを入れましたが、ウンともスンとも反応いたしませぬ・・・・アッチャー・・・ドライヤーで表面を乾かしたり、いろいろ励ましてみたのですが、どうやらデジカメ君、御臨終のよう・・・・

というわけで一昨日は、GGIは個人的に大水害に遭遇してしまったのでありますが、昨日、目を覚ましましたら相変わらず雨が降っておりました。一昨日よりは小雨になったようではありますが、止む気配は微塵もありませぬ

今日も一日雨かあ、まったくやってられんなあ、もういい加減に止んだらどうだ、今日はぼんやりひたすら無為に過ごすしかないなあなどと思っておりましたら全国のあちこちで長時間激しい雨が降っていることをしきりにテレビが報じていました。

しばらく霞がまだかかっているオツムで何となく眺めておりましたら、画面が変ってアナウンサーが真剣な面持ちで何やら伝えております。

「さきほど、法務省は、本日午前、地下鉄サリン事件など一連のオウム事件で死刑が確定していたオウム真理教教祖の松本智津夫ら幹部7人に対して死刑を執行したと発表しました」

ガアア~ン!眠気が吹っ飛びました・・・

実は一昨日の講演会、質疑のときに「オウム事件についてどう思うか」と質問しようと思ったのですが、時間切れということで機会を逸していたのです・・・

一度に7人に対する死刑執行・・・言葉がありませぬ・・・

これは前代未聞の大量処刑であるといってもよいでありませう。オウム事件で死刑を宣告された人物は13人とされていますが、一つの事件でこれほどの数の人物が死刑を宣告されたことも、また一度にこれだけの数の人物が処刑されたのも、戦後初めてのことであると言ってよいでありませう。

近年、法務省は一年に二回、計数人に対して死刑を執行することを方針としているようなのですが、昨年12月の執行後、今年はまだ一回も執行されていませんでした。このため、今年の前半が終わる6月の末の金曜日(必ずではありませんが、多くの場合、執行は金曜日です)あたりが危ないなあと思っていたのですが、六月は何事もなく過ぎました。これでもうしばらくは執行はなさそうと思っていたのですが、その裏をかくかのように七月にはいって最初の金曜日に、しかも7人もを一度に処刑するとは・・・

まったく考えてもいませんでした・・・言葉がありませぬ。今日は無為に過ごそうと思っていたのですが、無為どころのさわぎではありませぬ、あわてて知人に電話

「カクカクシカジカ、さっきテレビのニュースが簡単に伝えていた・・・正午のニュースでもっとちゃんと報道するはず、いや、まいったなあ・・・安倍首相は記者に質問されたのですが無言だったという話です・・・えっ何ですか・・・一連の事件で計27人もの人間の命を奪い、何千人もに対して被害を及ぼした彼らの行為は卑劣としかいいようがないのは確かです、けれど、しかし、やはりここはちゃんと民主主義社会の一市民として、死刑という時代遅れの残虐な制度に明確に《ノン》と当局に対して意思表示はしておくべきだと・・・確かに・・・では午後、不肖GGIは一文をしたためて、安倍クンと女性法務大臣である上川クンに送っておくことにいたします・・・この上川クン、東大卒・ハーバード・ロースクール出の誇り高そうな人物ですが・・・そんなこと関係ないと・・それはそうですが・・・」

午後2時頃、法相の記者会見が行われました。

「被害者のことを念頭に置き、慎重に慎重を重ねてた検討を経て、このたびの執行を命じまた・・・・このたび執行された人物の中に再審請求中の者がいたことについて質問ありましたが・・・その点に関しては・・・大臣として・・・答えを差し控えさせていだきます・・・大量の処刑ということとの指摘がありましたが・・・え~、過去に二回、一度に4人に対して執行した例がございます・・・」

法相は用意した原稿と部厚い資料に常に目を通しながら、慎重かつ冷静に答えていました。

かようなしだいで、昨日の午後、鉛筆ナメナメではなくパソコンをおだてながら午後4時半ごろに一文を書き上げ、安倍・上川両大臣にファックスでおくり、ついでに報道各社のみなさんにも送っておきました

先ほど電話で話した某氏にも送っておきましたら、折り返し電話がありました

「えっ何ですか、どこかの新聞が載せるかなあとおっしゃるのですか?期待しないでください、ちかごろのメディアがあてになりませんから一社でも載せてくれたら御の字ですよ・・・」

「そうかあ・・・でも、7人もの大量処刑・・・モリカケ問題でシラを厚かましく切り通すアベ君は何とも恥知らずで愚かな人物だなあと思ったりするけれども、7人も処刑しておいて無言で通すアベ君には、ちょっと怖さを感じるよなあ・・・」

「そうですよ、モリカケ問題のような低次元の話ではないのですよ、死刑問題は。一度大量処刑が行われてしまうと、今後は一人や二人に対する死刑執行なんて珍しくも何ともないと、たいして気にしない雰囲気がますます世の中に醸成されることになりかねません、それが恐いのです・・・《あんたは悪いことをしたのやから、人を殺めたのやから、今度はあんたに死んでもらおう》という冷酷かつ野蛮な行為を公然と白昼堂々と実行することが許されるのであれば、まるで眼には眼を、ヤクザの世界と大差ありません、同じことです、いや、ヤクザ諸氏はそんなことを実行すれば捕まってしまいますが、国の場合は・・・恐いモノなしです・・・」

死刑の執行が犠牲者の遺族にとって果たしてどのような意味を持つのかは様々であろうと思われ、もちろん簡単には言うことができないのですが、サリン事件の被害者であり未だに後遺症のために寝たきりの生活を送っている家族の一人を横にして、年老いたある男性がつぶやくように話す姿をテレビが伝えていました。

「執行はひとつの区切りにすぎません・・・今後も、私たちのこのような日常は続いていきます・・・それだけです・・・」

今日も雨のようです

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

雨の日が続きますので、今日の写真は雨が上がり雲が切れて姿を現した青空を撮ったものです。クリックしてご覧いただければ幸いです。

グッドナイト・グッドラック!