UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

チョウチョさんの予言:劉霞さん、そして日野町事件・・・

2018-07-13 02:41:04 | 日記
一昨日、7月11日の昼前、近くのスーパーへ買い物に行こうと庭にでましたら、チョウチョが二匹、GGIについてきてズボンの裾にとまりました。

今日の写真はこのチョウチョさんたちを撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ。

「チョウチョさんよ、この暑いのに君たち楽しそうにたわむれて元気やなあ」
「あらGGIさん、私たちたわむれにGGIさんのズボンにとまったのでないのですよ、今日はちょっとGGIさんにお知らせしたいことがあって・・・それに、実は私たち、以前に母がGGIさんにお世話になりましたので、お礼を申し上げようと・・・」
「お礼?君たちのお母さん?いったい何の話?」
「もう覚えておいででないかもしれませんが、ずいぶん以前、旧八重葎庵時代のことです、母は複雑な構造の古ぼけた庵の中に迷い込んで夜になっても外に出ることができないでいるところを、GGIさんが見つけてくださって親切に困っている母を庵の外へと導いてくださったと母から聞いております」
「あ~・・・そんなことあったなあ、思い出した。そうかあ・・・翌朝ガラス戸を開けたら、まるで待っていたかのように、チョウチョが一匹、部屋の中に入って来てGGIの周りを何回もぐるぐる回って、それから飛び去っていったので、あのチョウチョはきっと昨夜のチョウチョ、昨夜のお礼を言いに来たのだ、感心なチョウチョやなあと思ったことがあったけど、そうかあ・・・、君たちのはあのときのチョウチョの子どもなのか」
「そうです、その通りです。それで今日は母が世話になりましたのでお礼に、GGIサンにちょっと良いお知らせをしょうと思って参ったのです」
「それでよい知らせというのは?」
「あのね・・・ムニャムニャムニャ・・・」
「えっ!ほんとう?いつごろ?」
「近い将来です、かなり近い将来です。それともう一つ、ムニャムニャムニャでありませう・・・これは極めて近い将来のことです」
「ほんとかあ!ほんとならすごいけれど、ちょっと信じられんなあ・・・」
「ほんとうです、ちかごろGGIさん、あまりいいことないでせう。たまにはいいことがあってもバチはあたりませんよね」。

庭を出ると、チョウチョさんたちはわが野草の園へと戻っていきました。買い物を済ませて帰宅、チョウチョウサンたち、きわめて近い将来のことだと言っておりましたので、それならもうニュースが流れているかもしれないと思い、ネットさんでニュースを見て見ました。

そうしましたら・・・「ノーベル平和賞受賞者・故劉暁波氏の妻、劉霞さん、軟禁を解かれ出国、ドイツに到着」というニュースが目に飛び込んできました。チョウチョさんたちの予言はほんとうでありました・・・

ほんとかよう・・・ちょうど一年前劉氏は死去、遺族は墓をつくることを許されず、遺骨を無理やりに海へ散骨させられました。その後、奥さんの劉霞さんは自宅に軟禁され中国当局の厳重な監視下におかれ、海外への出国を望んでいたものの許されず、訪中したドイツのメルケル首相が中国首脳と直談判したと思われるが・・・などと出国は容易でないというニュアンスの報道がなされていましたので、意外でありました。

実は、ひと月ほど前、某NGOから、劉霞さんに移動の自由を認めるよう、中国当局に手紙を出してほしいとの知らせがありましたので、GGIは知人数人に協力してもらって習近平主席閣下に手紙を出していたのです。

手紙を出すときには、劉霞さんの海外への出国を認めることは中国の恥をさらすことにもなりかねないので、そう簡単には出国を許さないだろうと思っていました。このため、このたびの出国はとても嬉しかったのですが、意外も意外でありました。

メルケル首相の直談判の後、ドイツの大使が力を尽くしたのが実を結んだと伝えられています。劉霞さんは厳重な監視下で心身ともに疲労困憊と伝えられていましたので、中継地のヘルシンキの空港に着いて、晴れやかに満面に笑みを浮かべている姿がとても印象的でありました。

この間、隣国の首相アベ君、メルケル首相のような動きはまったく見せませんでした。まことに恥ずかしき限りです・・・

そのあと、夕方から京は四条河原町で台湾料理を食して、そのあとアイリッシュ・バーなるところで云々というヘンな集まりを表敬する用事がありましたのでセッセと雑用に勤しんでおりましたら、午後3時過ぎ、某知人から電話、元気のいい声が飛び込んできました

「あんなあ、GGI、日野町事件、再審開始の決定が下ったぞ!いまMBSが大津地裁の前から中継している!」

「ほんとか、信じられん、ほんとかよお!やったあ!」

すぐにテレビをつけました、ほんとうでありました。アナウンサーが話していましたが、途中から話をやめ、説明する弁護士さんの姿に代わりました。

これは、もうほとんど想定外といってもよいニュースでありました。

GGIはこれまで死刑問題や冤罪問題について何回も講演会や映画の上映会などを知人たちと協力して開いたりしてきました。

袴田事件については数年前に袴田巌氏のお姉さんに来ていただき講演会を催したことがあるのですが、その後、「大きな有名な事件もいいけど、市民運動というのやはり足元のことを大事にしなくちゃ、たとえば何十年も前に県内でおきた《日野町事件》という殺人事件のこと、冤罪の可能性が濃厚であり日本弁護士連合会も支援しているというのに、県内でも関係者以外にはほとんど知られていないんじゃない?だから今度は《日野町事件》についての講演会なんかやったらどう?」という知人からアドバイスがありました

《日野町事件》については、GGIはかつて支援団体の関係者の誘いがあり、事件現場など関連のある場所を弁護士さんたちの説明を聴きながら一緒に歩いたことがあります。

GGIはこのアドバイスを素直に受け入れて、昨年12月に「湖国で起きた《日野町事件》のことをあなたは知っていますか」と題した講演会を開催しました。再審を求めている弁護団の弁護士さんに来ていただき、事件の全容、冤罪が強く疑われる理由、再審請求に対す裁判所の反応などについて丁寧に説明していただきました。この講演の様子は昨年12月3日の日記に書いております。

弁護士さんの説明を聞いておりますと、これは完全に冤罪だなあとは十分納得はしたのですが、何しろ再審の壁はきわめて厚い・・・確かに新証拠はあきらかに冤罪であることを証明するものであると思われるが、それでもなあ・・・

ほんのひと月前、あの袴田事件で、東京高裁が検察側の主張を認めて静岡地裁による再審開始の決定を取り消したばかりだし・・・それにあの「和歌山毒カレー事件でも、「事件現場にあったヒ素剤と犯人とされた人物の自宅にあったヒ素材は化学的に見て明らかに別物である」とする京大の分析化学を専門とする学者の鑑定結果を弁護団が提出、弁護団の代表が「これでようやく本丸に入った」と自信を示していたものの、和歌地裁はこの新証拠の価値を無視して門前払い、再審開始の決定は出なかったしなあ・・・

そのうえ、ただでも再審の壁は厚いのに、この《日野町事件》、なにしろ有罪とされた人物が死んでしまった後の遺族による再審請求、いわゆる「死後再審」だからなあ・・・本人は無期懲役を科せられ服役中に途中で病死(事実上の獄死)してしまってるしなあ・・・

死後再審の請求が認められた例はほとんどありません。これまでに認められたのは、GGIの知る限りでは「徳島ラジオ商殺し事件」(懲役13年)だけではないかと思います。判決が死刑あるいは無期懲役であった場合、死後再審が認められた例はこれまで皆無です

ですから、この《日野町事件》も、犯人とされた人物を立ち合わせての現場検証の写真の順序を警察が意図的に入れ替えて犯人ではないことの証拠の隠滅を図ったいたことが明らかにされるなど、これだけ冤罪の証拠がそろっていても、そうかんたには・・・・とGGIはかなり悲観的でありました。ですから、このたびの再審開始の決定の知らせにはほんとうに驚きました。でも嬉しい限りであります。刑事裁判史上、画期的な再審決定と言っても過言ではありません

弁護団の弁護士さんの方々をはじめ関係者の努力に、GGI、心から敬意を表し、感謝とお礼を申し上げます。

死後再審においては遺族の方々のご苦労は並みのものではありません。遺族の方々もほんとうにご苦労さまでした

それにもちろん、良い知らせを予言してくださったチョウチョウさんたちにも感謝申し上げます

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!
コメント
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