UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

国語のお時間です:万葉集、講師:植木等先生

2018-07-03 01:26:37 | 日記
GGIは古文は大の苦手です。高校時代の古文の先生がワルカッタからです。

文法ばっかりゴチャゴチャ、分らないし退屈なだけでありました。こんなヘンのもの読んで何の役に立つんだよお、と思いながらマジメに授業を聞いている隣の席の友だちを「おまえ、カシコイなあ」とひやかしたり、窓の外をぼんやり眺めているだけでありました。おかげさまで無教養かつガサツな人間に育ってしまいました。

ところで古文と言えば、中西進先生という万葉集の研究家がときおり朝日新聞に「万葉子ども塾」を題したコラムを書いておられます。題名からしますと、子供向けの「万葉集お勉強教室」といった内容のように思われる方が多いかと思いますが、内容は結構難しいのです。

毎回、中西先生は万葉集に現れる句を一つ紹介して、その意味を含蓄を傾けて解説して下さるのです。GGIは句の字面を追っただけではサッパリ意味が理解できず、先生の解説を読んで初めて、ああ、そうか、古の人もいろいろなことを感じて健気に生きていたのだなあと思い至るのであります。ですからGGIにはとてもためになる記事なのですが、一つの疑問はこんな記事をわざわざ読む「子ども」なんかいるのかなあ、ということです

ですから、この記事を目にするたびに「・・・いねえよなあ、そんなガキは・・・中西先生、まちがってますよ、これは子ども塾ではなく《万葉おとな塾》ですよ!」などとひとりつぶやいております

もう古文の教養を身に着けるのは遅すぎるなあ、まあ、このまま無教養で生きていくしかないなあと思っておりましたら、昨夜、NHKの「ラジオ深夜便」でアナウンサーさんがヘンなことを言っているのが耳に入りました

「では、次に植木等さんの《万葉集》をお聞きくださいませ・・・」

えっ?何、植木等が万葉集?!これはいったいなんのこっちゃ!何かのまちがいではと、わが耳を疑いました。

GGI、植木等は大好きですので大半の歌は知っております。スーダラ節、ハイそれまでよ、だまってオレについて来い、無責任一代男、シビレ節などなど、いずれもユニーク過ぎる歌詞と歌いっぷり。世間の歌謡曲やポップスの大半は愛がどうのこうの恋がどうのこうのなど、どうでもいいことをあいもかわらず飽きもせずに歌っているに過ぎませんが、植木等は大違いです。彼の歌の多くは世相をしっかりとらえたものであり、その意味でユニークでもあり貴重でもあります。そのうえ、あくまでも明るい無責任極まるユーモアがたっぷり、聞いておりますとはじめはワッハッハでありますが、ときには苦笑させられたりいたします。

しかしながら、惜しくも十年ほど前に他界されています。日本一の無責任男、まことにユニークなコメディアンでありました。合掌・・・

最近は世界に冠たるユニークな日本の文化を紹介するなどと称して「クールジャパン」なるものがもてはやされているようでありますが、ほんとうの日本を紹介したいのならクールジャパンなどというお澄まし・インチキなことは止めにして、植木等の一連の歌を紹介したほうがリアルな日本が伝わり有益ではないかとGGIは確信いたします。

でも、彼が「万葉集」なんていう歌を歌っていたとはGGIはまったく知りませんでした。この歌、作詞は永六輔、作曲は中村八大。歌詞は以下のとおりです。ぜひ彼の歌いっぷりをお聞きになってください。

「万葉集」  歌:植木等

(朗詠)
世の中は 空しきものと 知る時し
いよいよますます 悲しかりけり
千年以上も昔の男が
今と同じよな愚痴こぼす
なんとかしようよ
まるで同じじゃ
サルに顔向け出来ないよ

(朗詠)
ますらをや 片恋せむと 嘆けども
思(しご)のますらを なほ恋にけり
千年以上も昔の男が
今と同じよな 片思い
いやじゃありませんか
当ってくだけろ
磯のアワビじゃあるまいし

(朗詠)
銀(しろがね)も 金(くがね)も玉も 何せむに
勝れる宝 子に如かめやも
千年以上も昔の親父が
今より立派な育てぶり
学校の成績
あてにはならぬ
夢のある子が宝もの

(朗詠)
万葉集 読んでつらつら おもんみた
植木等の 学のあるとこ……
なんともはや

「万葉集」を歌ってしまったのですから、ついでに植木等氏には「源氏物語」とか「方丈記」なんか歌ってほしかったですね!それに彼が生きていたら「モリ・カケ・ソング」なんかも、あるいは「改憲節」なんかも歌ってほしかったなあ・・・ほんとうに惜しい人を亡くてしまいました。

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

今日の写真は本文と関係ありません。昨夕、雨上りの湖畔を撮ったものです。

グッドナイト・グッドラック!


GGIは古文は大の苦手です。高校時代の古文の先生がワルカッタからです。文法ばっかりゴチャゴチャ、分らないし退屈なだけでありました。こんなヘンのもの読んで何の役に立つんだよお、と思いながらマジメに授業を聞いている隣の席の友だちを「おまえ、カシコイなあ」とひやかしたり、窓の外をぼんやり眺めているだけでありました。おかげさまで無教養かつガサツな人間に育ってしまいました。

ところで古文と言えば、中西進先生という万葉集の研究家がときおり朝日新聞に「万葉子ども塾」を題したコラムを書いておられます。題名からしますと、子供向けの万葉集お勉強教室」といった内容のように思われる方が多いかと思いますが、内容は結構難しいのです。

毎回、中西先生は万葉集に現れる句を一つ紹介して、その意味を解説して下さるのですが、GGIは句の字面を追っただけではサッパリ意味が理解できず、先生の解説を読んで初めて、ああ、そうか、古の人もいろいろなことを感じてけなげに生きていたのだなあと思い至るのであります。ですからGGIにはとてもためになる記事なのですが、一つの疑問はこんな記事をわざわざ読む「子ども」なんかいるのかなあ、ということです

ですからこの記事を目にするたびに「・・・いねえよなあ、そんなガキは・・・中西先生、まちがってますよ、これは子ども塾ではなく《万葉おとな塾》ですよ!」などとひとりつぶやいております

もう古文の教養を身に着けるのは遅すぎるなあ、まあ、このまま無教養で生きていくしかないなあと思っておりましたら、昨夜、NHKの「ラジオ深夜便」でアナウンサーさんがヘンなことを言っているのが耳に入りました

「では、次に植木等さんの《万葉集》をお聞きくださいませ・・・」

えっ?何、植木等が万葉集?!これはいったいなんのこっちゃ!

GGIは植木等は大好きですので大半の歌は知っております。スーダラ節、ハイそれまでよ、だまってオレについて来い、無責任一代男、シビレ節などなど、いずれも真にユニークな歌詞と歌いっぷり。世間の歌謡曲やポップスの大半は愛がどうのこうの恋がどうのこうのなど、どうでもいいことをあいもかわらず飽きもせずに歌っているに過ぎませんが、植木等は大違いです。彼の歌の多くは世相をしっかりとらえたものであり、その意味でユニークでもあり貴重でもあります。そのうえ、ハチャメチャなユーモアがたっぷり、聞いておりますとはじめはワッハッハでありますが、ときには苦笑させられたりいたします。

しかしながら、惜しくも十年ほど前に他界されました。日本一のまことにユニークなコメディアンでありました。合掌・・・

最近は世界に冠たるユニークな日本の文化を紹介するなどと称して「クールジャパン」なるものがもてはやされているようでありますが、ほんとうの日本を紹介したのならクールジャパンなどというお澄まし・インチキなことは止めにして植木等の一連の歌を紹介したほうがリアルな日本が伝わり有益ではないかとGGIは確信いたします。

でも、「万葉集」なんていう歌を歌っていたとはGGIはまったく知りませんでした。この歌、作詞は永六輔、作曲は中村八大。歌詞は以下のとおりです。ぜひ彼の歌いっぷりをお聞きになってください。

「万葉集」  歌:植木等

(朗詠)
世の中は 空しきものと 知る時し
いよいよますます 悲しかりけり
千年以上も昔の男が
今と同じよな愚痴こぼす
なんとかしようよ
まるで同じじゃ
サルに顔向け出来ないよ

(朗詠)
ますらをや 片恋せむと 嘆けども
思(しご)のますらを なほ恋にけり
千年以上も昔の男が
今と同じよな 片思い
いやじゃありませんか
当ってくだけろ
磯のアワビじゃあるまいし

(朗詠)
銀(しろがね)も 金(くがね)も玉も 何せむに
勝れる宝 子に如かめやも
千年以上も昔の親父が
今より立派な育てぶり
学校の成績
あてにはならぬ
夢のある子が宝もの

(朗詠)
万葉集 読んでつらつら おもんみた
植木等の 学のあるとこ……
なんともはや

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

今日の写真は本文と関係ありません。昨夕、雨上りの湖畔を撮ったものです。

グッドナイト・グッドラック!
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