UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

世界一の文化国家ニッポン?!コンビニで「資本論」を買うの記・・・

2018-07-08 02:14:49 | 日記
昨日の日記に書きましたJRの駅前近くにあるコンビニ、ファミリーマートさんをGGIはよく利用します。どこかへ行ってJRに乗って帰ってきますと、帰り道の途中にありますので、つい寄ってしまいます。

このまままっすぐ庵に帰っても、散らかりっぱなしの居間が待っているだけ、なんだかウンザリするなあ、その前にコンビニの休憩コーナーに座ってコーヒーでも飲んで・・・というわけです。

某日、急いで帰ることもないよなあ、独居後期高齢者は結構つらいよなあ、とこのコンビニさんでウジウジしておりましたら、分厚いマンガ本が目に入りました。

題して「資本論」!

GGI、ビックリいたしました、いまどきはコンビニではカール・マルクスさんフリードリッヒ・エンゲルさんの世界的な名著、「資本論」を売っているのだ!それもお手頃価格で・・・

わがニッポン、文化国家過ぎるなあ・・・

GGIは世間知らず、世の中どんどん変化していることをまったく認識していなかったんだと我が身の不明を恥じました。資本主義はたえず激しく変化しているのです、その変化の波は当然ながらコンビニにまで及んでいるのです・・・

ただし、この「資本論」、表紙には「まんがでわかる!資本論」とは書いてあるものの、著者名は記されておりませぬ。また、マンガを描いてくれた人の名前も記されておりませぬ、しかし細かいことは言いっこなし、そんな本の体裁よりも、要するにこの本を買って読んでみようという人がいればよいのです。

表紙には「知っておくべき《カネ》と《労働》のカラクリ!、格差はなぜ生まれるのか?《不況》はなぜ起こるのか?資本主義社会が抱える矛盾とは?」

お値段は648円+税のお手頃価格、400ページ、出版社はイースト・プレスという会社

この名著がこのお値段で!GGIは思わず買ってしまいました。これほどのお買い得が他にあるのであろうか、と感激してしまったのです。

「資本論」だけではなく、名著として世に広く知られているものの、最後まで読破する人は意外に少ないという本が少なくありません。「戦争と平和」、「失われた時を求めて」、「大菩薩峠」などなどの大長編・力作は(それに、ひょっとしたら「聖書」も?)、名前が有名なだけで、実際にちゃんと読んだ人は意外に少ない・・・これが世の常であります。GGIも読んだふりの名人ではありますから、ちゃんと読んだことがある名著・大作は数えるほどです。

このイースト・プレスさんの資本論、マンガ本とはいえ内容は本格的なようであり、目次は以下のようなものです

前編:資本の生産過程、搾取、労働の売買、価値
後編:商品・貨幣 利益の追求、資本主義社会の矛盾、銀行の信用、恐慌

「資本論」はソ連をはじめとした社会主義国家が崩壊してしまってからは人気を失ったように思われがちでありますが、この著作は社会主義や共産主義が資本主義よりは優れたものであることを主張したものではなく、資本主義なるものを体系的に分析したものであり、その分析が極めて優れたものであることは今でも変わりがなく、このため最近は再評価されつつあるようです。東大などでは今でも「資本論」の講義が行われているそうです。

GGIは北の大地でのアホ学生時代、ノー(農)学部の学生でありましたので資本論なんか手にしてことなんかなかったのですが、GGIの優秀なるノー学部以外のご学友のなかにはまじめに読んでいる友人もいました、それでGGIもちょっとだけ覗いてみたことはあるのですが、《剰余価値》がどうのこうの、《労働力の再生産》がとうのこうの・・・GGIには理解不能と申しますかGGIの悪いオツムがますます悪くなるような気がしてすぐに退散してしまいました。

でも、いまでも、真面目にコツコツと懸命に読んでいる人もいるのです。GGIが脱原発のデモなどで世話になっている某知人、若いころから熱心な労働問題の活動家であり真面目な勉強家・読書家でありますから、今でも大阪のどこかの大学の先生を招いて定期的に「資本論」の勉強会を催しています。GGIにもときおりこの勉強会の案内なようなものをくれたりします。でもGGIはわが身をわきまえておりますので敬して遠ざけると申しますか、知人の厚情に感謝するのみです・・・

でも、このたび、資本論のことなんかまったく知りませんので、マンガでもいいじゃないか、読まないよりはずっとマシ、ちょっとは賢くなるようなら儲けものではないかと思い、衝動買いをしてしまったのです。

わが日本の資本主義の先行きはきわめて不透明、まだまだ先の長い若い人たちのなかには、自分の将来はどうなるのだろうと不安に感じている人たちも少なくないでありませう。そのような人たちにとっては、たとえマンガでもあっても、自分たちの生きている社会がいったいどのような仕組みの上に成り立っている社会なのだろうということを考える上で、このマンガ本は役に立つであろうと、GGIは確信いたします。

この出版社、「世界の名作135タイトル以上!まんが読破シリーズ」と題して一連のマンガ本を出版しているのですが、そのラインアップはなかなかのものです、たとえば

「国富論」アダム・スミス、
「雇用・利子および貨幣の一般理論」ケインズ、
「共産党宣言」マルクス/エンゲルス、
「職業としての学問・政治」マックス・ウェーバー、
「戦争論」クラウゼヴィッツ などなど、

GGIの読書力と申しますか読書意欲は年々減退の一路をたどっておりますので、このあたりでマンガ本を頼りになんとかしたいと思う今日この頃であります。

今日の写真は「資本論」の表紙を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!
コメント
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