透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「友だちとは、何する人ぞ」(追記)

2023-02-12 | D 新聞を読んで



 信濃毎日新聞に「角田光代の偏愛日記」というエッセイが不定期で掲載される。10日に掲載されたこのエッセイのタイトルは「友だちとは、何する人ぞ」だった。

角田(*1)さんは**小説を書くにあたって、友だちとは何かとか、友だち関係はどう変化するのかとか、考えることは多いが、私個人の生活のなかで友だちについて考えたことがない**そうだ。で、あらためて考えてみたという。友だちってどんな人のことを言うのか、いっしょに何をする人を言うのか、と。

角田さんはこう書いている。**気安く連絡して、気軽に会話する、という、自分自身はまったく未経験の友だち関係が、なぜ恋しくなったのだろう?** 

友だちとは、角田さんが書いているように特に用事もないのに気安く連絡して話ができる人だと思う。で、知り合いとは用事がなければ連絡して話をすることがない人。これが一般解だと思う。

買い物、映画、マラソンの練習・・・。何でもひとりでするという角田さんが友だちとすること、それはお酒を飲むこと。**ひとりで飲むのも好きだが、友だちとならば、何時間でも飲んでいられた。(後略)**と、暮らしのなかで友だちの出番は酒の席だったとパンデミック前を振り返る。

先日、友だちと一緒に北杜市内の火の見櫓を見て回ったけれど、その移動中に訊いた。「友だちと単なる知り合いとどう違うと思う?」

友だちは一緒に食事をすることがある人、単なる知り合いは食事をすることがない人だとぼくは考えている。ハードルを下げて(?)、友たちにお茶する(なんて言い方って古いのかな)人を加えても構わない。そう、友人と知人の違いはお茶、食事をすることがあるか、ないか。もちろんプライベートで。親しい友人は一緒にお酒を飲むことがある人。

で、友だちとは、何する人ぞ。楽しく語らう人。お茶しながら、食事しながら、お酒を飲みながら。


2023.01.30 撮影者のK君以外、7人写っている。

この日の夕方集まった親しい友だち8人。みんな同い年、保育園から一緒。持ち寄ったお酒を飲みながら楽しく語らう。次回は花見かな。


*1 2022年、角田さんが現代語訳した『源氏物語』を読んだ。