透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

茅野市玉川の火の見櫓(再)

2023-01-20 | A 火の見櫓っておもしろい


(再 過去ログ )茅野市玉川神之原 4柱44型トラス脚 2023.01.18

 八ヶ岳の裾野に広がる茅野市郊外の集落群には火の見櫓が何基も立っている。地形的になだらかな斜面であることや、背の高いものが多いことなどから、遠くからでもよく見える。車で移動していても同時に2基、3基と前方視界に入ってくる。この火の見櫓も遠くから見えていた。既に見ている火の見櫓だと気がついたが、また見ることにした。


4隅を面取りした見張り台に直線部材の方杖を当てている。見張り台直下に櫓の1面だけに張り出したバルコニーのような作業台、カンガルーポケットを設置している。ここで消火ホースを干す作業をするようになっている。


存在感のある蕨手が4隅についている。下り棟の下地材(平鋼が多いと思う)をそのまま伸ばして蕨手にしているものも見かけるが、これは別部材。


外付け梯子から踊り場に入り込むための開口。手すりのデザインを見張り台に合わせることが多いと思うが、これは違う。


トラス脚 消防信号板の上に寄付者の名前を記した3枚のプレートが設置されている。プレートに昭和37年3月竣工とある。今年還暦の火の見櫓。現在立っている火の見櫓の多くが昭和30年代に建設された。


 


茅野市宮川の火の見櫓 ○

2023-01-20 | A 火の見櫓っておもしろい


1435 岡谷市宮川 4柱44型トラス脚 2023.01.18


 狭い道路沿いに立つ火の見櫓。柱4本で屋根と見張り台の平面が4角形、このタイプが南信地域では最も多く、全体の7割近くを占める。櫓のプロポーションはこのくらいがベストだと思う。屋根や見張り台とのバランスも良い。






脚部がこの写真ではフェンスに隠されているが、見えている部分の様子からトラス脚だと分かる。南信地域はトラス脚が最も多く、全体の5割を占める。次いで交叉ブレースが3割。この二つの形で8割。