(再)千曲市戸倉柏王 3脚3〇型 撮影日2021.07.09
撮影日2016.10.27
■ この火の見櫓は2016年10月に既に見ている。だが、交差点の脇に立っているこの火の見櫓を前回(2016.10.27)は逆方向から見たから背景の様子が違うし、周辺の状況も変わってしまっていて、初めは二度目だとは気がつかなかった。
上の4段のブレースには平鋼が用いられ、下の2段には丸鋼を、交叉部にはリング式ターンバックル(通称:輪っか)を用いている。この組み合わせは長野県の東信、北信でよく見られ、全て輪っか付きのブレースとはかなり印象が違う。
見張り台に比べて屋根が小さい。スピーカーが半鐘を隠してしまっている。
この火の見櫓の注目は脚部。前回は添え束の上端で3本の柱材(等辺山形鋼)が座屈しているのではないか、と思ったが、どうやら違うようだ。台柱の内側の面と山形鋼の向きを合わせるために意図的にねじったものと思われる。
石材の添え束の一つに「昭和十九年三月之建」と彫り込んであった。