ひょうたんから駒
■ 週末だけではなくなった。昨日(6日、火曜日)寅さんシリーズ14作「男はつらいよ 寅次郎子守唄」を観た。この作品を食堂のメニューに喩えれば寅さん定食(ってなんのことか分からないか)。展開がオーソドックスだ。
今回、寅さんの「出張」先は佐賀県の唐津は呼子(よぶこ)。ここで寅さんと同宿した男(月亭八方)が翌朝自分の赤ん坊を置いていってしまった。寅さん、その赤ん坊をおんぶして、ヨレヨレになって柴又に帰って来た(九州から東京まで乳飲み子と帰ってきたのだから大変だっただろう)から、さあ大変。おばちゃんたちが出てきてこんにちは、ぼっちゃん一緒に遊びましょ、と面倒を見る。
赤ちゃんが熱を出して連れていったのは博が印刷工場でけがをした時に手当を受けた小さな病院。その病院には気さくで優しい看護師・木谷京子(十朱幸代)がいて、寅さん、いつものように一目ぼれ。
赤ちゃんは九州から迎えに来た父親、それから逃げた女房の同僚だった女性(春川ますみ)と一緒に帰っていった。おばちゃん寂しそうだったなぁ。
寅さんにライバルがいるのもよくあるパターン。京子はコーラスグループに入っていて、そのリーダー・弥太郎(上條恒彦)も京子に惚れていたのだ。髭中顔だらけ(おばちゃんのギャグ)の弥太郎が京子に告白すると、ひょうたんから駒な結果、OK。告白するようにアドバイスした寅さんもたぶん予想していなかったであろう意外な結果に。
その後もお決まり、寅さん旅に出る。寅さん再び呼子港へ。そこで春川ますみにおんぶされている赤ちゃんと再会。で「終」。
いつも笑顔、優しい看護師の京子(十朱幸代)さんにぼくも惹かれた。