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透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

ブックレビュー 2018.07

2018-08-04 | g ブックレビュー〇

■ 7月の読了本は6冊。

『日本の醜さについて 都市とエゴイズム』井上章一/幻冬舎新書
個人主義で自己主張の強い欧米人、対して日本人は「和を以て貴しとなす」、協調性のある民族だと評されてきた。だが、都市景観は秩序の西欧、混沌の日本。これは一体なぜ? 

『遠くからの声 松本清張短編全集8』/光文社
『殺意 松本清張短編全集4』/光文社
『青のある断層 松本清張短編全集2』/光文社

松本清張短編全集全11巻を読み終えた。印象に残る作品挙げておく。

「西郷札」 西南戦争に際し、薩軍が発行した紙幣を題材にしたデビュー作。直木賞候補作品。
「或る「小倉日記」伝」 芥川賞受賞作 森鴎外の小倉時代の足跡を辿る男の物語。母親が身体的なハンディを持つ息子に寄せる献身的な愛情。
「張込み」 ある男に寄せる平凡な家庭の主婦の秘めた想い。殺人を犯したその男を追い、張込みをする刑事の目を通して描かれる主婦の日常。
「駅路」 某銀行を定年退職した仕事一筋の男、特に不満があったわけではない平穏な家庭を出て、行方不明に。地方都市の支店長時代の女性行員と静かな暮らしを始めるためだったが・・・、意外な結末。

『世界の路地裏を歩いて見つけた「憧れのニッポン』早坂 隆/PHP新書
年末に挙げる「今年の3冊」の候補。

『雨と生きる住まい 環境を調節する日本の知恵』/LIXIL出版
雨がデザインした日本の住まい。久しぶりに読んだ民家本。




 

コメント (2)
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