透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

松本市のマンホールカード

2018-01-06 | B 地面の蓋っておもしろい

 

 松本市でもマンホールカードを配布している。昨日(5日)配布場所の松本市観光情報センター(松本市役所大手事務所)で入手した。

裏面のデザインの由来には**マンホール蓋の丸いキャンバスに丸いてまりが絶妙にマッチし(後略)**と説明されている。私もこの蓋について以前「円の中に丸いものはデザイン的に上手く納まる。」と書いたが(過去ログ)、本当に好いデザインだと思う。松本のカラー蓋には色違いのものもある。

    


 


943 やぐら女子の初火の見(追記)

2018-01-06 | A 火の見櫓っておもしろい

ヤグラガールかやぐら女子か 

 昨年(2017年)読んだ『灯台はそそる』光文社新書の著者・不動まゆうさんは灯台女子と自称しているが、その理由について次のように書いている。

**〇〇の部分がカタカナだと“女子”や“女(じょ)”、漢字だと“ガール”になることが多いみたいです。字面がいいからでしょうか。その方式で言うと、「灯台」の場合は「灯台ガール」となるのですが、ガールって何歳まで名乗っていいのだろう? という疑問が湧き、「女子」とすることに決めました。**(はじめに 3、4頁)

〇〇ガール、例えば山ガール、宙(そら)ガールより、〇〇女子、例えば理系女子(リケジョ)やカープ女子、歴女、スー女の方がよりディープな世界に入り込んでいるというイメージが私にはある。〇〇ガールの方は、なんというか、ミーハーなイメージ。それでヤグラガールよりやぐら女子の方が好い、と思っている。

何歳までということについては女子とガールどちらの上限が高いイメージなのか、私は分からない。女子の方が高いからという理由でやぐら女子としたなどと書こうものなら、写真を送ってくれたKさんが怒るだろう。


943 栃木県塩谷郡塩谷町の火の見櫓 4脚88型(詰所またぎ)写真提供 Kさん


同上 屋根・見張り台部分

やぐら女子と私が勝手に決め込んだKさんが栃木県の塩谷町で見つけたという火の見櫓の写真を送ってくれた。2階建ての消防団詰所をまたいで立つ火の見櫓! 

詰所の側面に垂直に立つ柱とブレースが写っている。この写真でははっきりしないが、スレースも柱も軒を貫通しているようにも見える。こういう火の見櫓を見ると、なぜまたいで立っているのだろうといつも思う。隣は空き地なのに・・・。

櫓は詰所をまたいでいるから脚元は広く、上方へ大きく逓減している。櫓内部に設置された梯子の勾配が緩いから上り下りしやすいだろう。

老朽化が進み、屋根材が無くなって骨組みだけが残っている。半鐘も撤去されている。屋根頂部の避雷針には風向計と飾りが付いている。見張り台の手すりの飾りはよく目にするデザイン。火の見櫓の左側面と後ろの様子も見たいが写真は他にもあるのだろうか。屋根直上の構面の後ろの1面にブレースが入っていないのが気になる。

*****

詰所の1階の外壁には大屋石を使っているようだ。栃木といえば大谷石、建材の地産地消は好ましい。

20180103


以下追記 20180106

貫通する櫓

 写真は他にもあるのだろうかと書いておいたところ、記事を読んだであろうKさんから写真③と④が送られてきた。 

 

③の写真から梯子を掛けてあるのは詰所の後ろ側(前面道路の反対側)だと分かる(詰所の屋根は切妻だから分かりやすい)。この梯子で屋根の上の踊り場まで上り、そこから櫓内のやや緩やかな勾配の梯子で見張り台まで上るようになっている。

④から前2本の柱も軒を貫通していることが分かる。

詰所は2階建てで、櫓の垂直構面も2段になっているものと思われる。ブレースに加えて方杖を設けて補強している。なぜこんな建て方をしたんだろう・・・、謎だ。

詰所の1階の外壁は正面以外の3面共大谷石を使っていることが③の写真で何とか分かる。



もう1枚、詰所の屋根上の踊り場の様子が分かる追加写真④。ブレースと方杖が軒を貫いている。詰所正面側の柱と取り合う屋根面に雨仕舞上の納めに必要なパラペット状の立ち上がりを設けている。この部分は①にも写っている。この雨仕舞上の納めから、正面側の垂直構面にもブレースなり方杖なりの補強材を入れていると判断できる。建物内はどうなっているのだろう、使い勝手上邪魔になっていないとは思うが気になる・・・。

詰所をまたぎきれず貫通している櫓が栃木県にもあることが分かった。 


Kさん ありがとう!