透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

904 山梨市中村の火の見櫓

2017-10-10 | A 火の見櫓っておもしろい


904 山梨市中村の火の見櫓 4脚44型 撮影日 171009

■ 脚部に設置されている銘板により1953年(昭和28年)2月の建設されたことが分かった。隣の詰所は新しい。火の見櫓のコンクリート基礎の様子などから、詰所建設時に手を加えたものと思われる。櫓の末広がりのフォルムは整っていて美しい。残念なことに見張台に新たなフレームを設けてスピーカーを取り付けている。これで印象がすっかり変わってしまっている。





柱材の等辺山形鋼に別の部材を添えて補強している。錆止め塗装がきちんとしてあり、ピカピカ。とても60年以上も経っているとは思えない。


 


903 甲州市勝沼町の火の見櫓

2017-10-10 | A 火の見櫓っておもしろい


903 甲州市勝沼町勝沼の火の見櫓 撮影日 171009

 東京に向かう電車からこの辺りの景色を見るのが好きだ。石和温泉駅を過ぎると電車は大きく北へ迂回して進み、塩山駅あたりで向きを変え、勝沼ぶどう郷駅(旧勝沼駅)に向かって次第に高度を上げて行く。車窓から甲府盆地が俯瞰できるようになるが、起伏した丘陵地を覆うぶどう園、点在する民家の俯瞰景が美しい。昨日(9日)、その風景の中にすくっと立っている火の見櫓との出会いを期待して移動したが、叶わなかった・・・。

両側にぶどう園が続く道を進むと消防団の詰所と火の見櫓があった。鋼管で平面が4角形の櫓を組み、中間に半鐘を吊り下げている。その位置から、櫓の左側面に梯子があるはずだが見当たらない。柱を繋いでいる横架材を登っていたのだろうか。半鐘を叩かなくなって、外してしまったのだろうか。