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透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

089 線と面のアート

2010-10-06 | g 火の見櫓観察記

 
089 東筑摩郡生坂村にて 




安曇野市堀金にて

 建築同様、火の見櫓も全体構成と細部の意匠を観察したい。観察のポイント(←過去ログ)

火の見櫓の全体構成でまず観察するのは立ち姿が美しいかどうか、そして周辺の環境との関係。細部の意匠で注目は屋根。屋根の形は様々、そしていろんな形の装飾もついている。前々稿の火の見櫓のようにかわいいハートがついていることも。

下の写真では見張り台直下に注目。円弧状の部材で構成されている。この部分の意匠も多様だ。櫓は下から同じ意匠が何段か繰り返され、この部分だけ別の意匠になっていることが多いようだ。

ところで大半の火の見櫓は屋根が鋼板でつくられていて(見張り台や踊り場の床も鋼板製の火の見櫓もある)、櫓や見張り台は等辺山形鋼、平鋼、棒鋼など、鋼製の線状材でつくられている。

火の見櫓は鋼製(*1)の線状材と面状材による造形だ。線と面のアートとも言える。構成素材が限定された「健康美」と火の見櫓を評したい。

火の見櫓っておもしろい。


*1 木製やコンクリート製のものもあるが数は少ない。


 

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