5月連休に実施された「9条世界会議」の全体会プログラムで、ひときわ大きな拍手に包まれた発言の一つに、作家・雨宮処凛(あまみやかりん)さんの「イラク、アメリカ、日本」と題した高遠菜穂子さんらとのトークセッションでのメッセージがあります。
それは憲法25条「国民の生存権」、つまり日本での「貧困と格差」問題に深く関わっている雨宮さんに高遠さんがその解決策を尋ねたことからでした。
雨宮さんは、現在、日本の特に若者が「ワーキングプアー」や「ネットカフェ難民」と言われる低収入の状態におかれている中で、堤未果さんの著書『ルポ 貧困大国アメリカ』で紹介されたように、そこから抜け出すために米軍リクルーターによって戦争にかり出されていくと同じ構造が進行中であることを示唆したのです。
「フリーターで年収100万円そこそこ、時給618円、月収12万円に満たない若者が増えており、新自由主義政策のもと、『貧困と格差』が戦争につながっている。憲法25条の生存権を脅かすと職がなくなり食べるために軍隊が近くなる」と指摘しました。
そして、これらを解決するには、「軍事費を削って、生活費に回すこと」「殺す方に使うお金を、生きさせる方に使うこと」だと呼びかけたのです。
この発言の時、幕張メッセのイベントホールの大観衆はひときわ大きな拍手をおくったと感じたのは私だけではなかったと思います。
「9条世界会議」では日本にとっても、世界にとっても、いま九条がいかに大切かが様々な国籍の人により、様々な言語で、様々な角度から語られたことが特徴でした。九条はすでに日本だけの憲法ではなく、世界の宝となっています。
しかし、その日本で、既に国会の3分の2の議席を改憲を志向する勢力が握り、改憲のための発議が行われる状況がつくられてしまっている時に、そして与党・自民党が既に「新憲法草案」という対案を提案している時に、そして野党・民主党も「改憲が党是」などと発言している時に、私たち日本人は、この本家本元の「九条の国・日本」において、世界の人々の九条に掛ける想いより、より熱っぽく真剣に、そしてより具体的に対抗して行かねばならないのではないかと感じています。
私は4日の全体会しか参加しなかったので、九条に関する様々な課題については、5日の分科会(シンポジウム)などで話されたのかも知れませんが……。
(つづく)
<映画「日本の青空」戸田上映会>**************************
日時●2008年6月6日(金)
(1回目)午後2時~ (開場は上映30分前)
(2回目)午後6時30分~(開場は上映30分前)
場所●戸田市文化会館・大ホール
[前売券]一般:1,200円、シニア・大学生:1,000円、小・中・高生は無料ご招待!
主催●戸田「日本の青空」をみる会
後援●戸田市、戸田市教育委員会
******************************************
※このブログをお読みの方で、「私も九条の会のアピール(「とだ九条の会」HPをご覧ください。)に賛同し、憲法九条を守る一翼になりたい」という方は、 「とだ九条の会」HPに「WEB署名」がありますので、「賛同署名」にご協力ください。
■「とだ九条の会」公式ホームページもご覧ください。
http://www15.ocn.ne.jp/~toda9jo/
それは憲法25条「国民の生存権」、つまり日本での「貧困と格差」問題に深く関わっている雨宮さんに高遠さんがその解決策を尋ねたことからでした。
雨宮さんは、現在、日本の特に若者が「ワーキングプアー」や「ネットカフェ難民」と言われる低収入の状態におかれている中で、堤未果さんの著書『ルポ 貧困大国アメリカ』で紹介されたように、そこから抜け出すために米軍リクルーターによって戦争にかり出されていくと同じ構造が進行中であることを示唆したのです。
「フリーターで年収100万円そこそこ、時給618円、月収12万円に満たない若者が増えており、新自由主義政策のもと、『貧困と格差』が戦争につながっている。憲法25条の生存権を脅かすと職がなくなり食べるために軍隊が近くなる」と指摘しました。
そして、これらを解決するには、「軍事費を削って、生活費に回すこと」「殺す方に使うお金を、生きさせる方に使うこと」だと呼びかけたのです。
この発言の時、幕張メッセのイベントホールの大観衆はひときわ大きな拍手をおくったと感じたのは私だけではなかったと思います。
「9条世界会議」では日本にとっても、世界にとっても、いま九条がいかに大切かが様々な国籍の人により、様々な言語で、様々な角度から語られたことが特徴でした。九条はすでに日本だけの憲法ではなく、世界の宝となっています。
しかし、その日本で、既に国会の3分の2の議席を改憲を志向する勢力が握り、改憲のための発議が行われる状況がつくられてしまっている時に、そして与党・自民党が既に「新憲法草案」という対案を提案している時に、そして野党・民主党も「改憲が党是」などと発言している時に、私たち日本人は、この本家本元の「九条の国・日本」において、世界の人々の九条に掛ける想いより、より熱っぽく真剣に、そしてより具体的に対抗して行かねばならないのではないかと感じています。
私は4日の全体会しか参加しなかったので、九条に関する様々な課題については、5日の分科会(シンポジウム)などで話されたのかも知れませんが……。
(つづく)
<映画「日本の青空」戸田上映会>**************************
日時●2008年6月6日(金)
(1回目)午後2時~ (開場は上映30分前)
(2回目)午後6時30分~(開場は上映30分前)
場所●戸田市文化会館・大ホール
[前売券]一般:1,200円、シニア・大学生:1,000円、小・中・高生は無料ご招待!
主催●戸田「日本の青空」をみる会
後援●戸田市、戸田市教育委員会
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